植物は銅を何に活用するか?までで銅は酸化還元やリグニンの合成あたりで働くという事を記載した。

それを踏まえた上で硫酸銅のボルドー液について改めて見てみたい。


農薬のボルドー液の作用点をWikipediaから抜粋すると、

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殺菌効果

ボルドー液の殺菌効果は、銅イオンがスルフヒドリル酵素を酸化する事によるチオール(SH)阻害であり、病原糸状菌のみならず病原細菌にも有効である。また、耐性菌が生まれる心配も無いとされ、効果が安定している

細菌の侵入防止効果

ボルドー液はその優れた残効性から、葉や果実の表面を覆い植物の内部への病原菌などの侵入を防止する効果も有している。

植物の活性化・抵抗性向上効果

こうした細菌等に対する効果の他にも、銅イオンがエチレン受容体に配位されることで植物ホルモンの一種であるエチレンが機能することから、植物そのものを活性化する作用もあるとされる。また、銅にはエリシターとしてファイトアレキシンを誘導する効果、つまり植物の免疫機構を活性化する効果も認められている。

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と記載されていた。

ボルドー液 - Wikipedia


殺菌効果についてはよくわからないけど、おそらくチオール基と何らかのミネラルが作用することによって働く酵素が、銅が邪魔することによって構造を変えて不活性にする。

これが菌や細菌にとっては致命傷になる

ということで良いだろうか?


植物の活性化の箇所にあるエリシターだけど、

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エリシターもWikipediaから抜粋してみると、

エリシター(elicitor)とは高等植物の組織もしくは培養細胞に生体防御反応を誘導する物質の総称である。植物はエリシターのストレスに応答し防御関連遺伝子を活性化すると考えられており、ファイトアレキシンや感染特異的タンパク質等を合成する。

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と記載されている。

エリシター - Wikipedia


要約すると、ボルドー液の銅イオンは病原性微生物にとっては強力な結合力で大事な酵素を不活性にして、殺菌で余った銅イオンは植物の免疫を刺激して強くする。

攻めの後に守りというイメージだね。


ボルドー液のような効果の農薬は他にもあるのだろうか?

よく使われているものから調べてみるか。


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