車はそこそこ通るけれども、人はあまり歩かない道がある。
人は時々、坂道のトレーニングを見かける程度で、ここをゆっくりと歩いている人はほぼいない。
道の横にはドングリを実らせる木がたくさんあって、ドングリ拾いに適している。
今まで気にしていなかったけれども、ふとガードレールに目がいった。
ガードレールに大きな地衣類がいるよ。
しかもたくさん。
特に一枚目の地衣類だけれども、ここまで大きくなるには年単位の年月が必要であったはず。
ここにいる地衣類は車の排気ガスに弱かったはずだけど、どうやら大丈夫であるらしい。
ガードレールは道路の端の木々から離れた場所になるし、コケも根付きにくいのに、設置上の都合で人の目に付きやすい日当たりの良い場所にあることが多いので、地衣類の生育には適しているのかもね。
しかも、ここは人通りが少ないので、誰かがガードレールを触って地衣類を落とすということも少ないだろうし。