く溶性苦土の水溶性化でく溶性苦土をクエン酸で溶かしたら残留性の少ない水溶性苦土になると記載した。

クエン酸は根から分泌されているから、く溶性苦土は植物の根が肥料にリーチした時にはじめて溶けて効くという話になる。

く溶性の使いどころ


と思いきやちょっと待てよ。


解糖系という反応クエン酸回路で電子をたくさん得る


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グルコース(ブドウ糖)を分解する過程でクエン酸が生成されている。

この反応は植物内の反応として記載したけど、コウジカビも同様の化学反応を行う事が出来、工場生産されたクエン酸はコウジカビの仲間由来の発酵生成物である。


グルコースはデンプンを加水分解という分解を経て生成されるため、コメを頑張って分解すれば途中でクエン酸が生成されることになる。


おや?

この話はどこかで出てきたな。


そう!

米ぬかボカシを作ろう!有機酸の振る舞いでボカシ肥を作った時に同じ話題が出てきた。


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有機質肥料としての米ぬか


米ぬかにふんだんにデンプンが含まれる。


そういえば、コウジカビといえば強靭なあれを壊すための連携でキノコがリグニンを分解する前に過酸化水素を生成していたね。

それと一緒にクエン酸ができている可能性があると。


となると、


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廃菌床という資材のこと


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苦土のあるところ


キノコ栽培の廃培地である廃菌床とく溶性苦土を混ぜると、く溶性苦土が日常的に水溶性になっている可能性があるね。

※廃培地内での発酵が完全に終わっていない場合


キノコがリグニンの上で生育するためには、ミネラルもそれなりに必要になるはずだけど、培地内で積極的にクエン酸を生成させて、それを用いて炭酸塩を溶かしてミネラルを取得する。


生態系というのは本当によく出来ている。


炭酸塩を溶かして得たミネラルで、吸収しきれなかったものがあったら、それは培地内のCECが捕捉するので問題ない。

土壌のアルミニウムが腐植を守る