暖かい日が増え、子供らとタンポポを見る機会が増えた。
在来種が増えてほしいという気持ちの中、これは在来か外来か?という話題が続く。
そんな中、いつも歩いている道のまだ若干在来がいる草むらで、
白い花のタンポポが三株程目に付いた。
二年前からほぼ毎日歩いている道なのに、周辺で見かけた覚えが全くない。
何処かから飛来してきたのか?
それとも、今までは一株だったけど三株になって目に付くようになったのか?
後者であれば、興味深い事があるのでは?と思い、検索をしてみた。
…
と検索結果の前に、
ガク片の反り具合を載せておくと、ここらへんの在来タンポポのようにガク片の反り返りがない。
シロバナタンポポのWikipediaのページから二点程抜粋する。
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本種はカンサイタンポポを種子親とする雑種起源であることが確認され、またケイリンシロタンポポが花粉親としての条件を満たすことも確認された
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先程のガク片の反り返りなしから、カンサイタンポポを親子親とすることはしっくりとくる。
カンサイタンポポの頭状花序の中心が白っぽい写真を時々見かけるからね。
カンサイタンポポの花弁(集合花なので花の個数)が少ないことも似ている。
今回の本題の方を抜粋する。
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舌状花は1つの頭花におよそ100個ほどで、他種と比べて比較的少ない。ゆえに結実する種子も比較的少ないが、他の日本在来種の主なタンポポとは違い、5倍体で単為生殖が可能である
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気になっていたのは単為生殖の方で、まさにそう記載されていた。
単為生殖(花粉の送粉で受粉して結実の必要がない)は繁殖力が旺盛という個人的なイメージがあり、外来であるセイヨウタンポポが在来のカンサイタンポポの領域に入り込んでいる中、シロバナタンポポは個体数を増やす事が出来たという話につながりやすい。
カンサイタンポポからシロバナタンポポの誕生は、花弁の脱色で透明になったという感じだろう。