今年の春、ちょっとしたきっかけが重なり、昆虫と植物の共進化を調べる事になった。
共進化の視点は、植物の視点で見ると如何に省力で昆虫に運んでもらうか?に集約される。
これは動物と植物間の共進化でも似たような事があり、
果実の形成とタネの運搬がそれに当たる。
そう考えていくと、
どんぐりという存在が不思議でしょうがなくなってくる。
ネズミがドングリを食すの記事までで触れたとおり、動物の食べ残しを前提としてタネ(ドングリ)の散布であるが、タネ自身に毒があり、そうやすやすと食されないようにする。
果実を形成して、タネを確実の散布した方が効率的ではないか?と頭に浮かんだ事から、おそらく果実形成を行う木よりも前に誕生した植物種なのだろうなと予想出来る。
基礎科学研究所のサイトにある陸上植物の系統のコンテンツで植物の系統図を確認してみたら、現在はバラ目やウリ目の植物と近い扱いをしている事に驚いた。
バラ目といえば、
リンゴといった果実を形成する植物が多く、ウリ目も同様に果実を形成する。
ますますドングリがとった食べ残しによるタネの散布が不思議でしょうがなくなった。
タネを食べられる事を良しとすることにメリットがあるのか?
森を理解する上で、ドングリとは何か?は重要な要因であることは間違いなさそうだ。