アザミのタネを撒いて、キレイなチョウを集めたいの記事でも記載したミツバチ問題を引き続き調べていたら、
夏季に北日本水田地帯で発生が見られる巣箱周辺でのミツバチへい死の原因について | 農研機構
という研究報告にたどり着いた。
この研究報告に触れる前にいくつか整理しておくと、
ミツバチがなぜ花蜜のないイネがたくさん植わっている水田に訪れるの?
という疑問が生じてくる。
ミツバチは花から花蜜を集めるけれども、花蜜を作らないイネのような花からは
花粉を集めているそうだ。
ミツバチが花粉を集めている理由はミツバチは巣に花粉を持ち帰るの記事で触れている。
この内容を踏まえた上で、冒頭の研究報告を読んでみると、
水田のイネの開花時期にカメムシ対策で散布する殺虫剤にミツバチが被曝して死に繋がるそうだ。
※カメムシによって米に黒い斑点ができる。
養蜂をされている方から更に衝撃的なことを聞いた。
水田に散布する粒状の農薬をミツバチが持ち帰っている可能性があり、ミツバチの巣の中に粒状の殺虫剤が入り込んでいるかもしれないということだ。
カメムシだけいえば、斑点米は見た目が悪くなるだけで、全体の1%も満たない程なので、市場が見た目を許容さえすれば、農薬を散布する必要はない。
ミツバチは生態系において重要な位置を占める昆虫であるため、ミツバチ問題を元に社会が変わる必要があるのかもしれない。
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