和歌山県海南市の下津付近でミカンを栽培している方にお会いしてきた。
上の写真はミカンの園地になるが、傾斜にミカンの木を植えている。
ミカンは日射量が重要なので、たくさんの木を植えつつ、品質を確保するとなると写真の箇所のような急な傾斜に木を植える事になる。
他に水はけが良いが、乾燥機には保水性が高い必要があるため、小石と粘土鉱物が絶妙なバランスである方が味が安定するようだ。
畑作であれば、排水性と保水性を同時に確保するには土作りが有効であるが、冒頭の写真のような箇所では堆肥は重量があり過ぎて、運搬が大変で堆肥を用いた栽培が難しいとされる。
となると園地の地質の影響がミカンの品質に大きく影響与えると見て良いだろう。
訪問した園地の地質を調べたら、緑泥石帯の岩層が泥質千枚岩であった。
園地を形成する為に積まれていた石垣が千枚岩で平べったく剥がれやすかった。
風化しやすい緑泥石が豊富にありそうな土であった。
下津のミカンの栽培で更に興味深い事があって、品質の良いミカンを収穫できる園地の話題になったが、土質図を確認してみると、緑泥石帯の岩層が変成玄武岩であった。
あくまでイメージだけれども、泥質千枚岩の地帯よりも変成玄武岩の地帯の方がミネラル分が豊富である可能性が高いので、ミカンの品質に良い影響を与えているのかなと。
千枚岩という名称で頭に浮かんだ事があるけれども、話が長くなるため詳細は次回に記載する。
-続く-
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