今回は食品添加物は体に悪いのか?の記事の続きで、保存料で目に付いたものに触れる事にする。
気になった保存料というのが、
グリシンになる。
グリシンというのはアミノ酸の一種で、生体内でのグリシンの役割の記事でも触れたが、ヒトに対して良い効果をもたらす。
なぜ、アミノ酸のグリシンが添加物の保存料として使えるのだろうか?
気になったので調べてみることにした。
生成AIのGeminiにグリシンの保存料としての作用について質問をしてみたら、細菌の細胞壁合成を阻害という返答があった。
細菌の細胞壁であるペプチドグリカンを構成する成分でD-アラニンというアミノ酸があるらしいが、これがグリシンに置き換わると正常な細胞壁が形成されなくなり不安定となる。
結果として細菌の増殖が抑えられるそうだ。
加熱殺菌が難しいバチルス属などの耐熱性芽胞菌に対して効果的であるそうだ。
一見すべての生物にとって良さそうな成分であっても増殖を抑制出来ることを発見した人は凄いな。
細菌の研究をしている時に、培地でいろんなアミノ酸の添加を試して見つけたのだろうけれども、その地道な努力に対しても感銘を受けるし、これらの結果にアンテナを貼っていた添加物の開発者にも感銘を受ける。
このような添加物があるのに、添加物を一緒くたにして悪として主張されるのは何か嫌だ。