保肥力の実際の計算の記事で保肥力(CEC)の単位であるmeq(ミリエクイバレント)の計算方法を見た。
前回の記事ではカリウム(K2O:酸化カリウム)を用いたが、練習を兼ねて、カルシウム(石灰)とマグネシウム(苦土)も見ておくことにする。
カルシウムは酸化カルシウム(CaO)を用いる。
カルシウムの原子量が40.0で酸素が16.0なので、酸化カルシウムの分子量は56.0になる。
カルシウムがイオン化するとCa2+で二価の陽イオンになるため、割2して28にしておく。
当量(eq)はモル当量であるため、1eq辺りの当量は28gとなる。
CECではミリ当量(meq)であるため、1000で割って、1meq辺りのミリ当量は28mgとなる。
続いて、マグネシウムに見ていく。
マグネシウムは酸化マグネシウム(MgO)を用いる。
マグネシウムの原子量が24.3で酸素が16.0なので、酸化マグネシウムの分子量は40.3になる。
マグネシウムがイオン化するとMg2+で二価の陽イオンになるため、割2して20.1にしておく。
当量(eq)はモル当量であるため、1eq辺りの当量は20.1gとなる。
CECではミリ当量(meq)であるため、1000で割って、1meq辺りのミリ当量は20mgとなる。
これで、カリウム、カルシウムとマグネシウムの1meq/100g当たりの量の数値が得られた。
この数値を使うと塩基飽和度の計算が出来るようになる。