先日、鍋をした時に、
なんと鍋には牡蠣が入っていた。
牡蠣を食べる度に学部生の頃の研究室の先生の言葉を思い出す。
院試の勉強や研究のために遅くまで残っていたら、時々先生が居酒屋でごちそうしてくれたものだ。
男性が精力を付けたければ、牡蠣が良い。ジンクフィンガーを覚えておけ。と
※亜鉛はZnと表し、ジンクと読む
あぁ、先生の言いつけ通り、
牡蠣やアワビ=ジンクフィンガーが頭から離れなくなってしまったよ。
By Thomas Splettstoesser (www.scistyle.com) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons
ジンクフィンガーは転写因子の一種
転写因子とはDNAのとある箇所にかかれているタンパクのコード(設計図)に対して、
そのタンパクの合成を促進したり、抑制したりする役割を持つタンパクのことを指す。
タンパクのコードの前にはプロモータと呼ばれる領域があり、
By Thomas Splettstoesser (www.scistyle.com) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons
そこに転写因子が結合することで、促進したり抑制したりする。
で、先生の話に戻るけど、
ジンクフィンガーがなぜ精力増強の話に繋がるかというと、
ジンクフィンガーは性に関するホルモン合成の促進に関与していて、精液の合成に関わっているのだとか。
しかしだよ、
なぜ牡蠣は亜鉛をたくさん含む様になったのだろうな?
読み物
亜鉛 生物学的意義、必須性、そして食品における応用 生物と化学 Vol.46、 No.9、2008