アンモニアを酸化剤で反応してみるとまでの記事で、土壌中にある化合物の酸化還元について見てきた。


この流れで、活性酸素のうち、土壌中で最も重要になる(と個人的には思っている)過酸化水素(H2O2)について詳しく見ていきたい。


過酸化水素は活性酸素であるので酸化剤であるが、活性酸素よりも強い酸化剤がある場合は還元剤として働くことがあるという事を何処かで聞いたことがある。


土壌中に強い酸化剤があるか気になったので、検索をしてみたところ、古い研究課題ではあるがKAKEN — 研究課題をさがす | 腐植物質生成における各種無機成分と酵素の役割 (KAKENHI-PROJECT-63560066)に興味深い内容が記載されていたので、その内容について触れてみることにする。




上記の課題に下記の記載があった。

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酸化物として、マンガン、鉄、アルミニウムおよびケイ素の酸化物を合成し、これらによる腐植物様物質の生成状況を研究したところ、マンガン酸化物(二酸化マンガン)の触媒効果は、他の療化物と比べてはるかに強力であることをはじめて明らかにした

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KAKEN — 研究課題をさがす | 腐植物質生成における各種無機成分と酵素の役割 (KAKENHI-PROJECT-63560066)より引用


どうやら二酸化マンガン(MnO2)が強力な酸化剤に成り得るようだ。


次に気になるのが、二酸化マンガンは土壌中にあるのか?だけれども、先程のページを更に読み込んでみると、

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各種の粘土鉱物および一次鉱物を供試して、これらの触媒能を上記と同様に研究した。供試粘土鉱物間ではモンモリロナイト、一次鉱物間ではテフロライトの効果が顕著であることを明らかにした。

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KAKEN — 研究課題をさがす | 腐植物質生成における各種無機成分と酵素の役割 (KAKENHI-PROJECT-63560066)より引用

という記載があるので、


P4194098


2:1型粘土鉱物に含まれるマンガンも酸化剤として働くものだと捉えて良いだろう。


今回の内容を踏まえ、過酸化水素とマンガンの反応について見ていきたいところだが、長くなりそうなので次回以降に触れることにしよう。


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