塩
塩と書いてえんと読む。
塩と言えば、塩(しお)の成分である塩化ナトリウムと連想するが、別に塩化ナトリウム以外でも塩化カリウムや硝酸ナトリウムも塩である。
では、塩とは何かと言いますと、酸由来の陰イオンと塩基(アルカリ)由来の陽イオンがイオン結合したものを指す。
これだけではさっぱりなので、もう少し見てみると、酸と言えば、代表的なものは塩酸のHClだろう。
で、アルカリ性と言えば、水酸化ナトリウムのNaOHだろう。
で、この二つが合わさると、
HCl + NaOH → H+ + Cl- + Na+ + OH-となって、H+とOH-で中和反応が起こりH2Oの水になり、残りのイオンがイオン結合でNaClの塩化ナトリウムになる。
ここで、酸由来の陰イオンがCl-で、アルカリ性由来の陽イオンがNa+でこれら二つが結合するとNaClの塩化ナトリウムで、上記の説明からだと塩化ナトリウムが塩(えん)に当たるというわけだ。
例えば、あそこの水田から変な臭いがするよで記載した老朽化水田の原因である硫酸カルシウムはこれも塩(えん)であって、硫酸カルシウムは硫酸アンモニウムと水酸化カルシウムからできた塩(えん)である。
硫酸アンモニウムが酸で、酸由来の陰イオンは硫酸根のSO42-であり、水酸化カルシウムがアルカリで、アルカリ由来の陽イオンがカルシウムイオンのCa2+
この二つが結合すると、CaSO4となり塩(えん)として扱われる。
有機無機関係なく、栽培するにあたって超重要だから書いてみた。