前回のボカシ肥作りの材料でトレハロースの添加を見かけたという記事で、記事名通り、ボカシ肥の材料としてトレハロースを入れるという内容を見かけ、トレハロースの検討を行った。

トレハロースは昆虫、キノコや酵母で普遍的に合成されている糖であるため、おそらくボカシ肥の材料としてはコスト高ではないかなと判断した。

ただ、ここで話を終わらせるのは勿体無いということで、コウジカビ等が積極的に発酵に関与するボカシ肥ではトレハロースの濃度が高いであろうと仮説を立て、ボカシ肥施肥時に作物に何らかの影響を与えていないか?を探求してみる。


トレハロース + 植物 + 吸収というキーワードの基で検索してみると、

トレハロースを用いたトレニア培養植物の長期維持方法 - 農研機構という研究報告にたどり着いた。


先にトレニアについて触れておくと、


acworksさんによる写真ACからの写真


こんな感じの花である。

諸々の内容は端折るけれども、花卉の研究において、培地での栽培(クローンを作るイメージ)で長持ちさせたいという背景があり、培地内のスクロース3%をトレハロース3%に置き換えたところで、挿し木において最大2.5ヶ月程生存が伸びたという。


今回は花卉と種が異なるが、植物が根?からトレハロースを吸収している可能性が高く、トレハロースが環境ストレスに対して何らかのポジティブな影響を与えていることがわかった。

※挿し木ということで最初は根なし、後に発根し、根なしの時のみトレハロースを吸収した可能性は捨てきれない。


以前、植物とトレハロースの記事で植物体内でトレハロースが増すと乾燥に強くなるという内容を記載した。

乾燥に強くなるというのは細胞内の水持ちが良くなる、もしくは根の吸水力が増すということであるはずで、吸水力が増すのであれば、肥料の吸収も増加することに繋がる。

各微量要素の吸収量が増加すれば、様々な環境ストレスへの耐性が向上することに繋がる。

栽培中に作物が感じているストレスとは何だろう?


キノコとトレハロースというキーワードでこの先に書きたい内容というのはおそらく予想が付くだろうけれども、その内容は次回に触れることにする。


-続く-