よく歩道の道路側に土が露出しているところがあるでしょう。
大体そこには街路樹が植えられているものだけれども、
セイバンモロコシのような形状の植物が繁茂していた。
不思議なことにおそらく街路樹用の土が露出している個所は定期的にあるのも関わらず、
繁茂どころか、セイバンモロコシが生えている個所は周辺ではここしかない。
こんな狭い面積にこれだけの密度だ。
枯れた時の土壌への炭素の蓄積量は周辺の中で群を抜くだろう。
このセイバンモロコシだと思われる植物をよく見ると、
花が咲いていて、
若干オレンジがかっている。
ちょうど花粉を飛ばしている時期なのだろう。
この群生以外の個所ではセイバンモロコシだと思われる草は見られないので、
おそらくこのエリアから飛ばした花粉が他のエリアで受粉に関与できる
というものはないだろう。
それでもここまで生育したからには花粉を飛ばす。
花粉の合成にはきっと多大なエネルギーを費やしているだろう。
この草を見ると、
昆虫を媒介して花粉を飛ばすというのが如何に効率的なのだろうと思いつつ、
昆虫がなかなかきにくいところで、
花粉を無理やり飛ばすという戦略もあながち悪くないなと思いつつもある。
上では受粉に関与しないと記載したけれども、
もしかしたら見落としていて、
ちょっと離れたところにセイバンモロコシがいるかもしれないしね。