最近、米不足の話題を見聞きすることが多くなったし、実際に食料品店に行っても米を購入する事が難しくなっている。
この予兆は国内資源の活用の話題(肥料や小麦等)や昨年の稲作の不調の時点で既にあって、今年の稲作もメディアが言う程の順調さではない。
こんな中、うっすらと思うのは、いずれは減反政策で減った田を復元するようなことがあるのだろうなと。
減反政策で減った田は宅地になったり、
畑作に転換されたりといったところだ。
宅地は田に限らず、畑地にも言えることで、宅地を畑に変える技術も重要になってくるだろうが、それは一旦置いておく。
畑を田に戻す技術というものは常に意識しておいた方が良さそうだということで考えてみることにする。
ネギでは、ネギが不作になった時にイネとの輪作を行うという慣習がある地域がある。
稲作で最も重要なのが、田の水持ちを良くするための土壌の構造だろう。
鋤床層(地中にある水漏れ防止の層)の形成が重要であるが、畑作では鋤床層が邪魔になる。
ネギは浅い根の作物なので、鋤床層が残っていても栽培自体は可能なわけで、それ故、ネギとイネの輪作という慣習があるのだろう。
ただ、ネギ作の間に稲作でネギの秀品率を上げるつもりが…の記事でも記載した通り、ネギとイネの輪作を行っても、どちらも不調のままという話をよく聞くようになった。
おそらくここに畑から田を復元する時のエッセンスが詰まっているように思う。
田の水持ちが維持された状態であっても田に復元するのは簡単は話ではなさそうだ。
イネの方の栽培が不調な時に根腐れの話題が頻繁に挙がるので、肥料の残留が要因であることは間違いなく、残留した成分を田に水を入れた時点で手っ取り早く田の外に排出出来る仕組みが重要なのだろう。