石灰過剰の土壌で鉄剤を効かすまでの記事で、塩の溜まりやすいハウス内では鉄欠乏に陥りやすく、クエン酸による定期的な除塩は必要では?という内容を記載した。

ただし、クエン酸は弱酸といえど、酸であるわけで、土壌の鉱物に何らかの影響を与える。


であれば、除塩しつつ、鉱物の劣化を軽くする対策も合わせてしておきたい。

なんて事を考えた時に頭に浮かんだ事が、


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2:1:1型の粘土鉱物である緑泥石だ。


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※左が一般的な2:1型の粘土鉱物で右がMg緑泥石


緑泥石は上の図の右側のような構造をしていて、真ん中のMg八面体の箇所がFe八面体の場合もある。

真ん中がFe八面体のものをここではFe緑泥石と呼ぶことにするが、Fe緑泥石は酸の影響により外れ、図の左側のような層間水(2:1型粘土鉱物)になる。

緑泥石から土の形成を考える


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2:1型粘土鉱物は除塩効果のある土壌改良材として知られ、層間水に塩が入り込んで土壌のEC値を下げる。

※実際には土壌のCECを高め、相対的にEC値が下がる。


緑泥石でクエン酸の負の影響を軽減できると思いきや、緑泥石自体がクエン酸に当たり続けることで土を締める状態にしてしまうので、緑泥石を更に守る対策が必要となる。


ということで、緑泥石を利用する時は腐植も併用になるのかなと。

何故ゼオライトではなく、モンモリロナイトを推すのか?


トマト栽培でいじめた状態と真逆になってしまうけれども、いじめる事によって土壌を酷使して慢性的な鉄欠乏に陥り、経営として再起不能になる状態になるよりマシだろう。

トマト栽培で木をいじめるという技術を整理する