PA040221


いつも見ている物理性の改善 + レンゲ + 中干し無しの田の収穫直前の様子。

オタマジャクシがジャンボタニシの死骸に集まっていた


土壌改良により農薬を使用する必要がなくなり、農薬無使用であるが、目立った被害はなく無事に収穫の時期を迎えることになった。


そんな田だけれども、


PA040220


一部倒伏が見られた。

倒伏といえば肥料過多が要因だとされるが、この田は周辺の田と比較して、一発肥料の使用量が1/2に減肥されており、更に追肥も行っていない。


反収がこの地域で一番になっているので、おそらく倒伏は穂重に因るものだろう。

米の粒を大きくしたいという相談があった

中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た


来年は更なる減肥を行う必要がありそうなのだけれども、それは難しそうだ。


減肥は袋数を減らすという対応で行っていたが、袋数の単位ではこれ以上減肥を行うことができず、袋から2/3程度施肥にすると、匙加減が難しく労働コストに見合わない。

であれば、この先採れる方法は基肥を行わないか、肥料の効きを更に穏やかにするのどちらかだろうが、前者は現実的ではないので後者になる。


肥料の効きに関して真っ先に浮かぶのが、稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良いまでの記事で触れた田で発見された窒素固定の細菌がある。


この細菌の活性を抑えるには、稲作中に発生するこぼれ電子を渡さなければ良く、そうするために有効な手段が、


P6030002


タンニンを施肥することだ。

アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性


広葉樹の落ち葉等を稲作のお礼肥えとして与えれば、肥料の効きを抑えることが出来るようになるのかな?


関連記事

タンニンのタンパク質凝集モデルは地力窒素の理解に繋がるか?