前回のイネの秀品率を高める為に不定根に着目するの記事でおそらくイネの秀品率の決定打になるであろう不定根を見ることにした。

不定根の発生には植物ホルモンのオーキシンが関与しているということで、オーキシンの働きについて整理する。




オーキシンの働きを知る上で有名な実験があるので紹介する。



オーキシンは上記の図のように頂端で合成され、師管を介して基部(根)に向かう(オレンジの矢印)。

※前回の記事でオーキシンは頂端以外でも合成されている事に触れたけれども、頂端でオーキシンが多く合成されているとする。

師管の働きと圧流説



上の図のように師管を含む維管束をバッサリと切断し、導管と師管の両方とも水を含む物質の移動をできないようにすると、頂端側の切断面でオーキシンが蓄積(オーキシンピーク)する。



オーキシンの濃度が高くなった事により、切断箇所を避けるように維管束の再生が始まる。

この内容によりオーキシンが維管束の形成に関与している可能性が非常に高い事がわかる。


オーキシンは基部に向かいつつ、維管束がまだ発達していない器官で維管束の発達を促し、その維管束によって更に遠くまで養分等を運搬できるようになると捉える事ができる。