イネ科の草や、ネギやタマネギのようなユリ科の植物が育っていた場所で、
草を抜いてみると土が柔らかくなっている。
草抜きをしていると、
土の塊の箇所を太い根が貫通していて、
この土の塊を強く握ってみると、
簡単にボロボロと崩れ落ちる。
崩れる時になぜか湿っ気を感じられ、
これが俗に言う団粒構造になるのだろうな。
根の強い植物をしっかりと育てれば、
堆肥を突っ込んだ土作りをしなくても土が良くなるならば、
それにあやかりたいということを狙うのが緑肥であって、
別に収穫を目的としないので、
一般的な栽培のような通路を空けたり、
等間隔で作物を植えなくても良くて、
一気にタネを蒔いて、
肥料も安価な家畜糞を大量に使って、
競わせて背を高くし、
ある程度の高さになったら一気に鋤き込む。
それなりの高さがあれば、
当然根もたくさん張ってるはずなので、
有機物を投入しつつ、
土が細かくなっている効果も望めそうだ。
農文協の緑肥を使いこなすという本では、
ソルゴーが最も団粒構造を構成できると記載していたので、
おそらくイネ科の緑肥を選べば、
次の作付けからウハウハだろう。
だったらよ、
前回記載されていたコスモスは、
育てていることでなんか良いことあんの?
という疑問が生じるはず。
だって、
コスモスと同じ時期に育つイネ科の草があれば、
そちらを優先した方が良いんでしょ?
という話になるでしょう。
ということで、
有機物の投入と団粒構造の形成以外の緑肥の効果をみていこう。
-続く-
P.S.
緑肥は牧草を使うことが多く、
牧草はどんな荒地でも生える様に強く、
家畜にとって栄養価の高いタネを選んでいる。
栄養価の高い種類だった場合、
土に鋤き込んでもそりゃあ良いに決まってる。