棚倉東断層の強アルカリ温泉


前回までの棚倉構造線の断層の話で福島県に訪れたわけだけれども、

棚倉西断層と東断層を見ることが福島を訪れた主の目的ではなく、



棚倉から北に10km程離れた浅川町というところに行くことが主の目的だった。


話の発端は、知人の出身である浅川町で局所的ではあるが、

非常に美味しいコメが収穫できる地域があるという話題が挙がった。


昨年出会った小滝のコメのことを伝えた後、

浅川町のコメが美味しいところの地質を確認してみたら、

興味深い地形になっていたので訪れることにした。


その興味深い地形というのが



こちら。


この写真を見る限り何も変哲もない水田の風景に見えるだろう。

この個所を地質図で確認してみると、


20万分の1日本シームレス地質図


なんと超苦鉄質岩類の地域で

地図にある矢印は撮影個所と撮影方向を示している。


つまりは



ここに見える小山は超苦鉄質岩類ということになり、

更におもしろいのが地質図の紫の個所の右隣がピンクの阿武隈花崗岩になっている。


以前兵庫県の但馬で超苦鉄質の地質で収穫された米を蛇紋岩米としてブランド化している地域があった。

蛇紋岩で出来た山が近くにある田んぼ


これは個人的な見解なんだけれども、

超苦鉄質の地質というのは米の品質に大事な鉄とマグネシウムがふんだんに含まれているけれども、

根に必要なカリウムが少ないイメージがある。


しかしこの地域では、

超苦鉄質の地質の間を流れる川の上流が阿武隈花崗岩であるため、

花崗岩に含まれているであろうカリ長石由来のカリが水に溶け出し、

超苦鉄質の欠点を花崗岩が補っているのではないか?

記憶の中では真砂土は白かった


この見解によると、

写真の個所の水田の土壌は米作りにおいてかなり理想に近い環境ではないか?と思った次第というわけ。


この地域で収穫できた米の品質は如何程なのか?

それは食してみてのお楽しみ


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