先日、菌耕の話題になった。

この話の出処を聞いたら、またあそこか…になった。

師匠の関係で、師匠の横で何度かお会いしたが、いつも超科学的な理論をぶっ飛ばしているなと。

あそこの商売は聞く人の専門家が思考するような高度な理解の欲求といった心理的な満足度を常に高め、フリーミアム戦略に似た商売をうまく展開していて、学ぶ所は多いのだろうなと思いつつ、あの商売は無いわと思ったりもする。

フリーミアム - Wikipedia


菌耕について聞いた話は下記の通り。

実践者からの又聞きなので、本質は違うのかもしれないけれども、インストラクター制度を採用しているので、そこは徹底しているだろう。


※写真はイメージ


最初に食料品店で購入できるイーストを活性化して増殖させておく。

土には微生物の餌(わら等と言っていた)を用意しておく。

この発酵液を土の上からかけると団粒構造が促進されたり、耕盤層が壊れて、水の浸透がよくなるそうだ。


この話は下記の理論がセットで付いてくる。



上の図で上の層を作土層として、下の層を耕盤層とする。

耕盤層は水を浸透しない。


上記のような条件の土に対して増殖した菌が含まれた液体を土に散布する。

作土層を浸透した液体は耕盤層に到達する。


耕盤層付近の菌の活動によって、二酸化炭素が発生する。



モル体積の考え方(気体では1molが22.4Lになるやつ)に従い、有機物から二酸化炭素が発生すると体積が膨大し、その時の圧力が耕盤層の破壊に用いられるらしい。

モル体積 - Wikipedia


発酵時の泡の発生にヒントを得たのだろうけれども、発酵時のガス発生は徐々に行われるだろうし、作土層を浸透してきた時点でガスの抜け道があるわけだから、上記の理由で押し切るには無理がある。

中学や高校の理科の内容を絶妙に扱っているので、理解の欲求を刺激するには良い題材だ。

ただし、この話を押し切ると、有識者が嫌煙するだろうから、有機栽培特有の実践者だけの村社会の形成は助長されるだろうなと。

○○農法や**理論に思うこと


この話の背景にある論文を探してみたけれども見つからず…


そもそもの話で、既に生態系が形成されている中に少量の菌を含んだ液体が何らかの影響を与えるのか?

白色腐朽菌とトリコデルマの戦い




この話を眉唾ものにするのは惜しくて、実践者が増えている以上何らかの目に見える効果があるはずなので、整理していくことにする。



この図で描いた耕盤層の破壊は、植物の根等による物理的な破壊と、酸化や酸で溶かすといった化学的な破壊がある。

根は地面を耕し土を形成する

酸が金属を溶かす

本山寺の枕状溶岩の上を歩いて土を見る


今回の話で頭に浮かんだのが、菌の活性によって生成された酸素や有機酸と、



散布した液がミミズに何らかの影響を与えて、物理的破壊を促したのでは?と当たりを付けている。

この話を先に進めるには、ミミズはどれ程深いところまで移動しているのか?と何に引き寄せられて移動しているのか?

つまりはミミズの走性だ。

走性 - Wikipedia


もし、人為的に耕盤層にミミズを誘導できたら、耕盤層の破壊と物理性の改善に繋がる。


余談

京都産業21の「企業の森・産業の森」推進事業に採択されました - 京都農販日誌で今回の話のヒントになりそうな興味深い現象が観測されているのだが、それはそのうち機会があれば紹介する。