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Furfural


香気物質のフラン類についての記事でメイラード反応で生成される香気化合物の一種のフラン類について触れた。


前回の記事では、


Xylose


5単糖のキシロースを加圧下で水蒸気処理をすることでフラン化合物のフルフラールが生成されることを記載した。


このフランとは一体何なのだろうか?




Furan-2D-numbered


フランは4個の炭素原子と1個の酸素原子から構成される複素環式芳香族化合物(含酸素ヘテロ環式化合物)を指す。

フラン(化学) - Wikipedia


環内に酸素を含んでいる事で反応性が高いそうだが、今の知識ではその反応性の高さはよくわからず。




Xylose


キシロースから


Furfural


フルフラールの合成についてを考えてみる。


キシロースを加熱すると


Xylose_linear


のように環状から鎖状になる。


中心にあるヒドロキシ基(-OH)が近くの水素(H)と合わさり、3分子の水(H2O)が外れ(脱水反応)、左端のヒドロキシ基(-OH)と一番右側のヒドロキシ基(-OH)があった場所の炭素(C)が繋がることで環化する。


一番右側のアルデヒド基(-C=O)の箇所が環状の外側に位置するようになり、


Furfural


フルフラールが合成される。

フルフラール#製法 - Wikipedia


フランもメイラード反応の生成物だという記載を見たが、アミノ酸は直接関与しないようだ。