飛水峡甌穴群の石碑から見える景色の右側に、
トンネルの開通により使用されなくなった道路があった。
使用されないと言っても、車が通れないようになっているだけで、
立入禁止になっているわけではなかった。
というわけで、
使用されなくなった道路を見てみると、
まっすぐ縦のラインで草が生えている。
これは道路の修繕跡のちょっとした隙間を広げて、
そこで草が発芽したんだな。
もういちどこの写真を見てみると、
ところどころひび割れの箇所からも発芽していた。
使用されなくなった道路は
道路の縁、修繕跡、そしてひび割れの箇所の順に繁茂していって、
じわじわとアスファルトを弱らせていくんだな。
固い人工物もいずれは自然へと還っていくのだな。
ところでアスファルトの原料ってなんだろう?
ということでWikipediaのアスファルトのページを読んでみると、
アスファルト(英: asphalt)もしくは土瀝青(どれきせい)とは、原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質のものである。減圧蒸留装置で作られた減圧残油はそのまま製品アスファルトとなり、ストレート・アスファルトと呼ばれる。
と記載されていた。
石油の精製の際に分離した残油を利用しているのね。
石油は太古の昔の生物の死骸由来だと思うと、
道路はびっしりと死骸の油で敷き詰められているってことになるのね。
ちょっとしたホラーだ。
プラスチック製品も石油由来だから、
人工物といえども、大きな視点で見れば自然由来の原料なんだよな。
話は戻るけど、
アスファルトに果敢に攻める草はイネ科かカヤツリみたいだ。
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