
早朝、とある草むらでスギナを見かけた。
スギナといえばアルミニウム耐性が強い植物で、酸性指標の植物として扱われている草である。
この草むらではスギナが優勢というわけではないので、草むら全体のpHは酸性では無いはずだ。
アルミニウム耐性というものは、おそらく根から分泌される有機酸がアルミニウムをキレートするため、アルミニウムの害が根に届かないというものだろう。
この根からの有機酸を別方向から見てみると、比較的強い有機酸であれば、土壌に頑固に残った塩からミネラルを回収しているということになり、酸性を好む植物は土壌に残る養分の回収屋という見方もできる。
※スギナの葉にはミネラルが多く含まれているため、スギナを食べると金属中毒になると言われている
話は戻って、

早朝のスギナの葉の先端に

溢泌液(いっぴつえき)が溜まっていた。
溢泌液には葉の余剰分の養分が含まれている可能性がある。
スギナの根元では有機酸がアルミニウムを封じ込め、おそらく強固な団粒構造を形成し、回収したミネラルイオンが溢泌液として土に滴り落ちる。

スギナは葉の面積が少なく、生産量の少ない植物だ。
アルミニウムに耐性のない葉の大きな植物が繁茂したら負けてしまう。
そういう草らが活発に過ごせるような環境をスギナが作るわけだから、夏から冬場に向けて行われた植物らの無茶を、初春に無茶の回収を行う回収屋のように見える。
スギナを見ているとすべての生き物の生きる理由が本当に繁殖することなのか?と疑いたくなる。




