最近あまり聞かなくなったが、某微生物資材のオプションとして、
糖蜜がある。
※上の写真では粉末の黒砂糖
栽培にとって有益かどうか関わらず、土壌の微生物層が豊かになるためには間隙が重要であって、某微生物資材が土の物理性がいまいちでもそこそこの成果が出るのは糖蜜によるものが大きいだろうと予想している。
逆に微生物資材を使用せずに、糖蜜だけ使用すれば良いのではないだろうか?
なんて思ったりもする。
糖に触れ始めた今ならば、糖蜜の価値というものを更に感じることが出来るようになっているはずなので、糖蜜を丁寧に触れてみることにしよう。
冒頭の写真は液状ではなく、固形の黒糖になっている。
砂糖という言葉で連想するものとして、
白い角砂糖がある。
砂糖の甘味は白であるとすると、黒砂糖の色は何らかの不純物によるもので、この不純物が土壌の微生物にとって重要である可能性が高いが一旦置いといて、甘味の白を見ることにする。
甘味の糖はショ糖(スクロース)と呼び、
主にサトウキビの茎から抽出し、精製されたものが市場に出回っている。
サトウキビが他の植物と比較して何故茎にショ糖を多く溜め込んでいるのか?という議論も時々見かけるがこの場では触れないことにして話を進める。
Don A. Carlson - Self-made with Inkscape and .svg glucose and fructose graphics from the CommonsこのW3C-unspecified ベクター画像はInkscapeで作成されました., CC 表示-継承 3.0, リンクによる
スクロース(ショ糖)はグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)がα-1,2-グリコシド結合によって繋がった二糖で、サトウキビに限らず、植物で光合成により生成された糖を他の器官に運搬する時にスクロースという形にして転流している。
植物は何故グルコースで転流しないのか?
それはおそらくグルコースやフルクトースは反応性が高いから、少しでも反応性を低くして使いやすい形というのがスクロースなのだろう。
糖にはまだ見ぬ知見がたくさんあるので、スクロースを構成する単糖から丁寧に見ていこうかと。
-続く-
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