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林縁の外側の更に外側の更に先へまでの記事でカラスノエンドウやスズメノエンドウを見てきたので、更に何かないか?と成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑を開いてみたら、カラスノエンドウの托葉に花外蜜腺があるという記載があった。

新緑のサクラの木の周りをハナバチが飛び回る


春になるとカラスノエンドウの花外蜜腺にアリが集まってきて、アリにカラスノエンドウを食害する虫を退治してもらうそうだ。




この話を進める為に、用語の整理をしていこう。

まずは托葉(たくよう)だけれども、これは茎と葉の付け根に生える小さな葉みたいなもの。


ここで大事になる考え方の一つに、


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カラスノエンドウはどれが一枚の葉になるのか?ということ。

カラスノエンドウは羽状複葉と呼ばれる複数の小葉が集まった構造をしていて、


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上の写真の赤い線で示した箇所が一枚の葉になる。

小葉が集まって複葉


であれば、茎と葉の付け根の箇所は上の写真では赤い線の右側の花の蕾があるところになる。


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托葉は茎と葉の付け根の箇所に形成されるので、上の写真の矢印の箇所が托葉ということになる。




托葉の位置がわかったところで、托葉をマジマジと見てみることにする。


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托葉の葉面が茶紫と呼ぶべきだろうか、濃い色の箇所があった。

この箇所が花外蜜腺になるのだろうか?


花外蜜腺であることを知るためには、しばらく待ってアリが活発になる時期に観察してみればわかるので、それまで一旦保留としておこう。