前回の光ストレス緩和の為のフラボノイドの記事で、強い光の受光で気孔が閉じるという内容を記載した。
強い光を受光することによって考えられることは
・光合成の明反応で得られた電子から活性酸素が発生する
・紫外線を受光することによって活性酸素が発生する
の二つだろうか。
前回の記事では紫外線フィルターとして、フラボノイドに触れた。
このフラボノイドは種類によっては淡黄等もあるため、紫外線以外でも太陽光の一部の波長を反射しているかもしれなくて、紫外線以外でもフィルターの役割を持っているかもしれない。
フラボノイドに目を向けてみた時に、
イチゴの栽培は受光の質を意識することからなのかもしれないの記事で記載した人為的に緑色光や紫外線を照射するという内容が頭に浮かんだ。
トマトは果実のヒビ割れの都合から、降雨の水量の制限を行う為に遮光を行うが、遮光の資材は一部の波長の光を遮光してしまう。
遮光された波長の光がフラボノイドの合成を活性化する事に関与している可能性が高いため、遮光によって光ストレスを受けやすい状態になっている可能性はありそうだ。
であれば、栽培者が光合成の質を下げない為に出来る事が増えてくる。