前回のトマトとケイ素の記事で、トマトはケイ素が非集積型の植物に分類され、ケイ素(ケイ酸)肥料を寝に与えても、根の周辺に集まったままであるらしいが、それはトマトの根のケイ素の輸送体の一部が欠損していたという理由だった。
輸送体が欠損してから相当の時間が経過したので、葉や茎でのケイ素の要求はいくらか変化してしまったかもしれないが、ケイ素がないと奇形になるので、地上部はケイ素を求めているはず。
そんなトマトに対して、どのようにケイ素を与えれば良いのだろうか?
根からの吸収が期待できないとなると、葉面散布に頼らなければならないが、ケイ素(ケイ酸)がそう都合よく水に溶けてくれるのだろうか?
相当細かくしたベントナイトの粉末を水に溶かして(実際にはコロイド化)、それを葉面散布するというテクニックがある。
葉の表面に薄っすらとした白い膜が出来るけれども、ケイ素の施肥目的が光合成の効率化と気孔の開閉の制御なので、強光時の受光抑えを兼ねた施肥であれば案外都合が良いかもしれない。
葉でケイ素が効けば、病気への耐性が増す可能性があるとも言われているし。
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