有機態硫黄とは?の記事で土壌中に蓄積された硫酸についての内容を触れた。
チロシンとエステル結合したした化合物を眺めていたら、
※図 高野俊幸 リグニンの利用に向けて - ネットワークポリマー Vol. 31 No. 5(2010)216ページより引用
硫酸リグニンは施設栽培の慢性的な鉄欠乏を解決できるか?の記事で触れた硫酸リグニンを思い出した。
話は変わって、
水稲で硫黄欠乏に注意した方が良さそうだの記事で水稲において硫黄欠乏が深刻化するかもしれないという内容を記載した。
今年も観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです2023までの記事で物理性を改善した田(腐植を蓄積した土壌のこと)では肥効も高まり減肥する必要も生じたという内容を記載してきた。
減肥をするということは、硫酸塩肥料を入れる量も減るわけで、水稲における硫黄欠乏が発生する可能性が増えるというわけだ。
この問題を打破するために、硫酸リグニンが有効ではないか?と頭に浮かんだ。
水田に施肥した硫酸リグニンが植物のほしいタイミングで硫黄と手放し、硫化水素の発生を極力抑えてくれるといった展開になってくれれば良いなと。