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胡椒薄荷とハッカ油の記事に引き続き、ハッカに含まれる成分について。

ハッカから抽出した成分はハッカ油と呼ばれ、様々な化合物が含まれる。


その中でおそらく一番有名なのが、


Menthol_structure


メントールになるだろう。

メントールは見ての通り、ヒドロキシ基(-OH)を持つ為、アルコールの一種である。

ヒドロキシ基の左側が環状になっていて、環式モノテルペンのアルコールに分類される。

イネから発見されたイソプレノイドのモミラクトン


ハッカ飴等を舐めるとひんやりとした冷涼感を感じる。

冷涼感を感じる個所を触ってみても、肌は冷たくなっていない。


これは一体何故だろう?ということで検索をしてみたら、富永真琴 刺激感受性: 温度感受性TRP チャネルの生理機能 - 日本香粧品学会誌 Vol.36, No.4, pp.296–302(2012)に記載があった。


詳細は端折るが、非侵害から侵害レベルの冷刺激受容と炎症性冷覚過敏の発症にかかわっていると考えられているTRPM8がメントールを感知すると冷たいと錯覚するそうだ。


この内容を読むと、


Menthol_structure


何故この構造の化合物が皮膚に接すると冷たいと錯覚しなければならないのだろうか?と疑問に思う。

体内に入り込んだら何か問題でもあるのかな?