スライム作りとホウ砂の記事で、スライム作りで用いられるホウ砂を水に溶かすと、どのような反応になるのか?を見てきた。


化学組成がNa2B4O5(OH)4・8H2Oを水に溶かすと、


Boric-acid-2D


B(OH)3(ホウ酸)になる。

このホウ酸には興味深い特徴があるそうだ。


その特徴というのが、


DGlucose_Fischer

Christopher King - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる


多価アルコール(ヒドロキシ基-OHがたくさん付いている)である糖と錯体を形成ということであるらしい。




錯体という用語を聞くと、


polyphenol_sakutai


のようなキレート結合を想像するが、ホウ酸と糖の錯体は、


boric_suger_complex

※引用:荒井健一郎 ホウ酸水溶液中におけるα-D-グルコースの変旋光 - 日本化学会誌 1992, (8), P.830~833


のようになるそうだ。


糖は生物にとって超重要な化合物であり、ホウ酸と錯体を形成してしまうと、様々な生理反応が停止してしまうため、ホウ酸は殺虫剤等で使用されるそうだ。