EFポリマーは令和の肥料革命になるかもしれないとEFポリマーの効果を最大限に発揮するためにの記事で紹介したEFポリマーだけれども、堆肥作りでも効果を発揮するのではないか?ということが頭に浮かんだ。
EF Polymer株式会社 l EFポリマーコーポレートサイト
堆肥作り(主に食品残渣)といえば、最初に意識すべき内容として、有機物に含まれる水分量の問題がある。
水分量が多いと、有機物に含まれる成分由来の悪臭の要因が発生しやすく、堆肥の質としては失敗したものだと扱われやすい。
※水分量が多い ≒ 嫌気発酵、水分量が少ない ≒ 好気発酵
そのため、堆肥作りの最初の工程として、切り返しにより水分を減らすであったり、乾燥した有機物を投入して全体の水分量を調整するといったことを行う。
前者の工程なんだけれども、撹拌する機械等を使用している場合は、当然であるが消耗について考える必要があり、できることならば、この工程は極力省いていきたい。
ここでEFポリマーが役に立つのではないかと。
水分量が多い食品残渣にEFポリマーを施したとして、EFポリマーは周辺の水は吸収するが、食品残渣に含まれる水分までは奪わないというのが理想的な反応になる。
食品残渣に含まれる水分がなくなってしまうと、食品残渣自体の発酵が止まってしまうからだ。
これを踏まえた上で、
にEFポリマーをふりかけてみたところ、
30分程放置で、
こんな感じになった。
想定されるよりも多い量のEFポリマーを施したが、食品残渣周辺の水のみ吸収して、食品残渣に含まれる水分は奪っていないようだ。
半日程放置しても状況は変わらずだった。
残渣自体がダマになりにくいので、撹拌機の負担も減るのでは?
EFポリマーは植物の繊維質を基に製造されたものであり、主成分はグルコースやガラクツロン酸といった糖になる。
これらの成分は堆肥作りにおいて、発酵を促進させる要素に成り得るので、EFポリマーは水分量の調整で腐敗臭の発生を抑制しつつ、糖質で堆肥の熟成に関与する可能性があることがわかった。
排便されたばかりの家畜糞にEFポリマーをふりかけたらどうなるのか?は見てみたいところだ。
悪臭の発生が抑えられたら、それこそ肥料の革命に相応しい。
補足
堆肥作りで水分量が多いと、効きの強い無機成分が増えてしまい、堆肥に求める機能がなくなる。
堆肥に求める機能で最も重要なのが地力窒素の増強になる。
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