米ぬか嫌気ボカシ肥作り中のリン酸の変化までの記事で見ている米ぬか嫌気ボカシ肥作りだけれども、蓋のちょっとした隙間を嗅いでみると、甘い香りがするので発酵はうまく行っている。
この米ぬか嫌気ボカシ肥だけれども、土壌改良の効果はあるのか?という話題が挙がったので整理してみる。
施肥した時に微生物が活発化したものがそのまま投入されるので、それで生物性が向上して、土壌改良に関与しているだろうと言えばそれまでだけれども、それだと話は発展しないので、この話題には丁寧に触れていくことにしよう。
土壌改良で最も欲しい成分は、
粘土鉱物は植物性の有機物と結合する事でコロイド化し難くなるのか?の記事で記載した縮合型タンニンだろう。
ここで腐植酸という記載をしないのは、縮合型タンニンとしておけば、反応が明確になるため、いろいろと考えやすくなる。
これを踏まえた上で、米ぬかに縮合型タンニンに成る可能性がある化合物があるか?を考えてみたところ、
フェルラ酸が頭に浮かんだ。
左上にあるメトキシ基(-OCH3)がヒドロキシ基(-OH)になれば
ポリフェノールのコーヒー酸(カフェ酸)だよね。
上記のポリフェノールが重合すれば、土壌改良の可能性が高まるの誰けれども、一点程難所がある。
それは嫌気環境(酸素がない)であることだ。
重合する為には酸化という反応が必要であったはず。
ポリフェノールは酸化されることで重合するといったイメージがあるので、他の反応になりそうだ。
ここでふと頭に浮かんだ事があるが、それは次回に触れることにしよう。