テルペン系香気物質について2までの記事で、
ゲラニル二リン酸(GPP)から合成される香気物質について見てきた。
今回からはGPPの合成について見つつ、合成途中で分岐して合成される重要な炭素化合物に見る予定であったが、その前にGPPから合成される重要な香気物質について見ておくことにする。
その香気物質というのが、
ゲラニオールだ。
ゲラニオールはGPPにあった2個のリン酸が外れ、ヒドロキシ基(-OH)に置き換わった構造をしている。
ゲラニオールは
※バラは原種に近い花弁5枚の品種の花が好き
バラの香気物質として有名だ。
このゲラニオールを基にして様々な香気物質が合成されるそうだ。