レダクトンとは?の続きまでの記事で、メイラード反応とレダクトンについて調べている時にふと思った事があるので、今回はその内容を記載する。


気になったことの前に触れておきたいこととして、メイラード反応に興味を持っている理由として、


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米ぬか嫌気ボカシ肥作りにおいて、メイラード反応が重要であることと、土の形成においてもメイラード反応が重要という内容が有ることから、メイラード反応の理解を深める事が、堆肥の理解が深まるという仮定の元で話を進めている。

米ぬか嫌気ボカシ肥は味噌の香り


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ビールの色とメイラード反応の記事で記載した内容になるが、メイラード反応の際にカルシウム等の金属の量が多いと、褐色物質(メラノイジン?)の量が増えるということがあって、これはメラノイジン間に金属イオンが入り込んで、より複雑なメラノイジンを形成することに因ると見ている。




ここからが本題で、カルシウムと同じように陽イオンブリッジの要素に成り得る金属として、アルミニウムと鉄が頭に浮かんだのだけれども、架橋の他の作用はカルシウムと異なるので、これらをメイラード反応時に加える事で興味深い反応が起こるのではないかと!


というわけで、上記で挙げたアルミニウムや鉄が米ぬか嫌気ボカシ肥の発酵中にどのような影響を与えるか?を考えてみることにする。




アルミニウムと添加という用語で頭に浮かぶものとして、


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明礬(ミョウバン)がある。

ミョウバンの化学式はAlK(SO4)2・12H2Oで硫酸カリウムアルミニウムになる。


ミョウバンといえば、


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ナスの漬物の際の着色に用いていて、ナスに含まれているアントシアニンにアルミニウムが入り込んで安定化している。

茄子の糠漬けで鮮やかな色の基は何か?


アルミニウムは今回の米ぬか嫌気ボカシ肥作りで役立ちそうだけれども、一つだけ気になることがあってそれに触れておきたいが、話が長くなったので次回に触れる。


-続く-