これから就農という名の起業を目指す人は
耕作放棄地の解消を掲げている団体の就農支援は受けてはいけない。
今回はその理由を書いていくことにしよう。
今回の話は前に書いた世間の就農支援について思うことの続きね。
この話の前に下記の記事を読むと良いです。
要約すると、
耕作放棄地は栽培者の高齢化ではなく、
儲からない畑で誰もここでは栽培したくない土地だから放棄されている
ということ
現に
立地の良いところでは手放されず、
こんな感じで贅沢に使われていたりする。
本題に戻り、
なぜ、耕作放棄地解消を掲げる団体から就農支援を受けてはいけないか?だけど、
耕作放棄地解消を目的としている団体は耕作放棄地が減れば良いわけで、
耕作放棄地に誰かしらを管理させたがる。
前に書いた通り、
耕作放棄地は儲からないから放棄された畑であって、
起業するにあたって半端無くしかも確実に不利な土地でのスタートとなる。
よほど頭の切れる人であれば、
こういうところでもバリューを見出すことができるだろうけど、
支援を受けなければ起業出来ない様な人だ、
不利な条件でバリューを見出すなんてほぼないだろう。
更に言うと、
耕作放棄地解消を掲げる団体自体が、
地主の目の上のたんこぶの土地を厄介払いの様に押し付けられるため、
団体の方で負債の土地が蓄積していく。
負債が増えたら、はやくに手放したいだろう。
だから就農支援が加速する。
世間は非常に無責任で、
耕作放棄地を解消するために動いている人を美談として取り上げるため、
彼らの知名度は日に日に上がっていく。
彼らの元に人が集まってきて、
彼らはセンスのない人に負債の土地を押し付ける。
彼らは耕作放棄地を更に解消し、
さらには農業人口を上げたと世間から更に賞賛され、
彼らに集まる耕作放棄地という負債は集まり、
それを押し付けられる候補者もたくさん集まってくる。
しかも、彼らのサービスを受けるため、
彼らの組織は活動資金を得て更に土地が集まる。
傍からみると、
着実に耕作放棄地は減っている様に見えるけど、
実態は経営センスのない人を耕作放棄地に送っているだけで、
耕作放棄地を新たに生み出す候補者を増やし続けているだけ。
おそらく、経営センスがないから引きどきを見つけられず、
ずっと続けるかもしれない。
しかし、よくよく考えて欲しい。
耕作放棄地の解消を掲げる人は耕作放棄地さえなくなれば評価される。
かけがえのないたくさんの人生を踏み台にしながら。
世間でいう美談はここには一切ない。
余談だけど、
私が知る限り、耕作放棄地は急速に減っている。
しかも、耕作放棄地の解消のために活動している団体とは関係ないところで。
ある程度の売上が上がったところは、
ある程度まとまった土地を獲得したいため、
土地の抱え込みが始まる。
その規模は就農支援で耕作放棄地に送り込む面積よりも遥かに大きい。
規模拡大できる手腕の人が確実に広げているから、
耕作地の増え方も大きい。
耕作放棄地問題について書いてみる2で挙げた農地の真ん中問題も発生しない。
ある程度広がったら、従業員なり暖簾分けで土地の権利を渡すので、
就農人口も確実に着実に上がっていく。
世間はもう、
耕作放棄地の解消を掲げる団体を美談として賞賛するのは止めようよ。
社会にとって良いことなんて、
テレビで見たぐらいでは判断なんて出来ないから。
関連記事