キレート剤としてのマルトールまでの記事でキレート剤に成り得る様々な化合物を見ている。
そろそろ強力なキレート剤として有名な

フィチン酸を見ていくことにする。
フィチン酸は見ての通りと言いたいところだが、上の図だとわかりにくいので、

こちらの略図を見ていくことにする。
フィチン酸は有機態リン酸として扱われる化合物で、イノシトール環(中央の六角形の箇所)に6個のリン酸基(-OPO3H2)が付いた構造になっている。
このリン酸基は-OHの箇所が配位座数として扱われ、一つの基で最大二座配位(結合の手が2個)になる。
実際は-OHからHが外れた時に結合の手となるので、-OHからH+が外れる条件は把握しておく必要がある。
-OHからH+が外れるのはpHが高くなった時で、溶液のpHが高くなる程、フィチン酸の結合力が高くなると見ていい(はず)。
フィチン酸は植物の成長に必要な金属系の要素を強く捉えるという特徴があるため、pHの高い土壌程、様々な有用成分が効き難くなると考えて良いだろう。
pHはどれくらいでフィチン酸のキレートの結合が強くなるのか?は把握しておきたいところだけども、それは長くなりそうなので、詳細の把握が必要になった機会で触れることにしよう。



