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家の正面にある山に行ったら、苔に覆われた切り株があった。


この切り株には苔以外にも


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つる性の植物や、


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新たな芽生えが生きていた。


切り株は当たり前だけど木質でできていて、栽培で言うところのC/N比が高く、植物がすぐには利用できない有機物(リグニン)が多いとされる。

※Cは炭素で、Nは窒素 木質資材はCが多く、アンモニア等の低分子窒素やアミノ酸という窒素を含む化合物が少ない資材ではC/N比が高くなる

木の枝から出てくる黒い液体

肥料成分としての窒素(N)


すぐに利用できない有機物を分解するために微生物が活発になり、本来植物が吸収すべき成分も微生物が吸収してしまい、周囲の植物が弱る現象が発生する。

これを窒素飢餓と呼ぶ。

クローバの根の周りで何か起こってる


窒素飢餓が起こりやすい資材を判断するために、C/N比という指標が利用されている。

C/N比がどれくらいの数字から窒素飢餓になりやすいかというものがあるけど、これはそのうち機会があれば記載することにしよう。




でだ、話は戻って、


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今、このつる性の植物が生えている環境は、ほとんどが木質資材の環境であるため、C/N比は半端無く高い環境であることは間違いない。

それなのに、こんなにも生い茂っていることを見ると、木というものは、次の植物の基盤になるためのポテンシャルがあるのでないか?

と感じずにはいられない。


こんな感じの話を時々書いているけど、毎度そう思う程の力強さが切り株にはある。

老木の桜の幹の奥で