腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)、または腸内フローラという用語がいて、人の腸内にはビフィズス菌、乳酸菌、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌、毒素産生性大腸菌や緑膿菌などの細菌が住み着いていることを意味する。
日常的に摂取する食べ物に影響され、腸内細菌叢で優位になる細菌が異なるらしい。
ビフィズス菌が優位になれば健康に良く、毒素産生大腸菌あたりが優位になれば健康を害すというイメージがあるだろう。
このイメージを元に下記のような話がある。
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ウェルシュ菌に代表される有害菌は、インドール、アンモニア、フェノールなどの発がん性物質を生成するが、ビフィズス菌が増えてウェルシュ菌の菌数が減少すれば、健康に良い影響を与える。
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共立出版 現代乳酸菌科学―未病・予防医学への挑戦― 8ページより引用
腸内細菌叢でビフィズス菌が優位になるような食生活をしていれば、大腸がんにはなりにくくなるということに繋がるはず。
ちなみに腸内細菌叢でウェルシュ菌が優位になると臭い放屁となるらしい。
ビフィズス菌とは何だろうということでWikipediaから抜粋してみると、
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ビフィズス菌とはグラム陽性の偏性嫌気性桿菌の一種で、放線菌綱Bifidobacteriales目Bifidobacterium属に属する細菌の総称
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ビフィズス菌はY字やV字型に分枝した独特の細胞形態をとっている放線菌で、ヘテロ型乳酸発酵を行うので、乳酸菌の一種だと言える。
腸内でビフィズス菌が産生する乳酸やバクテリオシンが周辺の細菌の増殖を抑える。
故に今回の記事の中頃で記載した腸内での発がん性物質の産生を抑制する話に繋がる。
乳酸菌やビフィズス菌といった体に良さそうな細菌が登場したわけで、これらの細菌を元に野菜の摂取と絡めて予防についてを考えていこう。
肥料に関わる者として、年々増え続ける国内の医療費に対して何か出来ることはあるのか?を模索していくことにする。