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カテゴリー : 土壌環境/page-11

電子書籍の販売をはじめました
 

川に石を置いたことから始まった(かも)

川の真ん中あたりで草が生え始める。川の流れは右から左。その流れに従って、ランナー(匍匐型)が伸長する。シロクローバは匍匐するここは、矢印の箇所に大きな石があって、水の流れが矢印のようになって、川の流れが弱くなった矢印の箇所に上流から流れてきた砂利が堆積して、その上にオギっぽい草が発芽した。白い綿毛がなびくのは秋の喜びこのオギっぽい草が下流、しかも流れの弱い向きに伸長

 

神奈川の半島の先にある島、城ヶ島

神奈川県の新横浜付近にある畑の色で神奈川県に来た。せっかくの機会なので神奈川の南東の三浦半島の先端にある城ヶ島に行くことにした。三浦や城ヶ島といえば、神奈川県民であれば遠足や自然教室で訪れる機会が多いはず。ここは(人類史を遥かに超えた)歴史的に何度も大地震があって隆起したとされ、傾斜の地層が露頭している。何度も来ていたはずなのに、岩礁が広がっているのは印象に残っているけれども、岩礁が縦になった地層であることは印象に残って

 

農研機構の日本土壌インベントリー

先日、農研機構に行ってきた。農研機構の谷和原圃場の土質この時に農研機構の方から非常に役に立つWebサービスを教えていただいた。それは日本土壌インベントリーだ。日本土壌インベントリー | 農研機構何がすごいのか?といえば、検索窓で緯度経度を入力して検索すると、調べたい地域の土質がわかり、更に土質の詳しい説明を表示することもできる。このサービスにより訪れたことがない地域でも、栽培面での土壌の特徴を把握することがで

 

農研機構の谷和原圃場の土質

内容は割愛しますが、所用で筑波にある農研機構に行くことになった。農研機構といえば、日本における農業の最先端の研究を行っている研究機関だ。農研機構 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構ここで気になるのが露地栽培の研究を行っている土質だろう。というわけで今後の付き合いも兼ねて、試験圃場を案内していただきました。※撮影と掲載の許可を頂いています土の色が茶色い。ここは褐色の黒ボク土に当たるところだ。間隙が形成されて

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?後編

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?前編前回、黒ボク土は腐植が多く物理性には富んでいるけれども栽培しにくい土だとされていたけれども、その感覚に違和感があることを記載した。黒ボク土は養分が少なく、アルミニウムが溶脱しやすいから栽培しにくいという。黒ボク土は本当に良い土なのか?後編おそらく土自体が養分に富んでいる土地はほぼないだろう。山からの水に養分が富んでいるかどうか?が養分の有無に影響を与えているだろうから、平野の黒ボク土であれば養分は少ないことは納得できるけ

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?前編

南九州の黒ボク土神奈川県の新横浜付近にある畑の色鹿児島や横浜の黒ボク土の地域や、黒ボクの条件を必死に再現しようとして試行錯誤している土質を見て思った。学生の頃や栽培に関わり始めてから出てくる話題として、火山灰由来の黒ボクは腐植に富んで、保水性、排水性が高いけれども、土自体には養分が少なく、アルミニウム障害が起こりやすいから栽培しにくいと。土壌の酸性具合に気を付けろおそらく関東にずっと居続けていれば何も違和感を感じなかっただろうけれども、

 

神奈川県の新横浜付近にある畑の色

神奈川県横浜市に来ている。どこかの地域にきたのなら、土質の写真と撮影場所の緯度経度から地質は見ておきたいということで、撮影してみた。ここらへん周辺の土は色が黒っぽくて軽そうだ。先日の南九州で見た土と似ている。南九州の黒ボク土地質を見てみると関東平野の堆積地だからだろうか、非海成堆積岩類であることしかわからない。まだまだ駆け出しのペーペーなので、これだけだとよくわからないから、周辺の山の情報も引っ張ってくると、

 

白い石に黒の除去を託す

南九州の黒ボク土前回の記事で、鹿児島の南九州市でこれぞ黒ボク土というぐらい黒い土と出会った。諸々の畑を回っている時に、土壌改良がうまくいかなかったのか?土が締まって、少し掘るとぬかってすぐにこねてしまう土が出てくる畑があった。ここの畑で、やたらと白い石を見かけた。この石はぬかるんでいる土の改良として投入した改良材らしいけど、これをよくよく見てみると、白い石でありながら表面が発泡している。スコリアという

 

南九州の黒ボク土

先日、南九州(鹿児島市内南部)に訪れる機会があったので、いつもの通り、土質を確認してきた。南九州の有村青果さん主催の勉強会で基肥の話をしました写真を載せる前に今までの記事でこの地域の土質を確認しておくと、(非アロフェン質黒ボク土とフィールド科学に魅せられて 肥料科学,第29号,1~62(2007)18ページの図を引用)黒ボク土は本当に良い土なのか?後編緑の箇所の黒ボク土なので、アロフェン質の黒ボク土の地域となる。黒ボク土は本当に良い土なのか?前編

 

キノコと草の総攻撃

切り株にびっしりと茂ったキノコ。2ヶ月ぐらい前にここに来た時は全然キノコなんてなかったのに、最近の雷雨なんかで一気にキノコが生えたのだろうか?雷雨の翌日は植物らが活発になるこんなにキノコが生えると思っていなかったので、キノコが生える前のここの写真は撮影していない。惜しいことをしたなと。ここまでキノコに総攻撃を受けたら、この切り株もあと少しで土へと還ることだろう。キノコの底力この切り株上には萩っぽい草が生えてい

 

ヤンゴンの畑にいる草たち

ミャンマーのヤンゴンに行ったので畑の土を見た先日、ミャンマーに行ったわけですが、今まで海外に行った経験は一回しかなく、更にいうとはじめて他の国の畑に行ったわけですが、他の国の畑に行くということで気になっていたこととして、他の国の畑の草はきっと今まで見たことがない草で生い茂っているのだろうと勝手な想像をしていたわけですが…畑について早速見渡してみると、なんか密集している感じだけど、なんかこの草ばかりだ。

 

ミャンマーのヤンゴンに行ったので畑の土を見た

詳細は割愛するけれども、とある用事で本日までミャンマーのヤンゴンに行ってた。ヤンゴンといえば、アジア大陸の海に面したところにある。大陸の土質を見ることなんてなかなかないことなので、現地の方にお願いして、畑の土を見せてもらった。遠くから畑を眺めてみると、どことなく紅い土に見える。宝山の土から紅土を考えるこの写真よりももっと紅という土もあったけど、もっと紅な土のところで栽培しているところが見当たらなかったので撮影していない。

 

再び東尋坊の国営農地へ

安山岩の周辺の土壌は赤土でしたと重複するけど、先日改めて、安山岩で有名な東尋坊の近くの国営農地に行く機会があった。その国営農地で畑の土を深く掘り返している箇所があったので、この箇所は堆肥等の影響がないだろうと希望的観測を込めて撮影してきた。その時の写真がこれ。とりあえず、いつも通り地質も調べてみると、日本シームレス地質図東尋坊と同じ、火山の岩石を母岩としていることがわかった。安山岩由来といえば、火山灰や風化の具合

 

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる

顧問として関わっている京都農販のほ場で信じられない光景を見た。それは、旬でない時期のネギにも関わらず、農薬による防除が1回で収穫まで行き着いたことだ!この防除一回というのは、アザミウマという虫による食害を回避するためのもの。病気に対しての農薬の使用は一切行っていない。この話の何がすごいのか?を伝えるために、ネギの栽培の一般的な話をしよう。ちなみに匠レベルにまで到達した有機栽培の土であっても、旬でない時期の作物の栽培を農薬なしで栽培するのは難しいだろ

 

赤い川と鉄細菌

散布用に地下水を組み上げたら赤い水が出たで地下水を組み上げたら赤い水が出てきて、その水の上に油が浮いていた。その水を散布していたら、スプリンクラーの先にサビっぽいものが付き始めた。この水を引き続き使い続けても良いか?という相談があったわけで、この答えを探すために赤い水について調べなければならなくなった。これらの問題を探るためには赤い川と鉄細菌の話から始めると良いだろう。時々、こんな感じの赤い川を見かけることがある。鉄が多く溶けていて、酸化鉄(赤

 

花崗岩から真砂土へ

寛永通宝を模した銭形砂絵先日投稿した銭形砂絵だけど、この写真を撮影したのは当然ながら山の上だ。ちょっと歩いたところに展望台がある。この展望台に行った時、展望台(山頂)にはおそらく花崗岩だと思われる大きな石がたくさんあった。花崗岩といえば、非常に硬い岩だけど、風化しやすいという普通に考えたら不思議な特徴がある。栽培の要の電気石はどこにある?花崗岩にはある程度の大きさの鉱物が分散するように分布している。これらの各々の鉱物は温度や湿度

 

砂地にたくさんの植物が生える

寛永通宝を模した銭形砂絵銭形砂絵の箇所は見ての通りたくさんの木が生えている。これによって砂絵が風で消えないようにしているのだろうな。この砂絵付近をぶらついていると、一本の木に出会った。この木の下の方を見てもらうと、局所的に葉がたくさん生えている箇所があった。なぜこのようになっているのか?と近くに寄ってみたら、地中に埋まった木の枝に沿って葉が生えていた。今見えている葉が木なのか?草なのか?の判断は今の私

 

黒ボク土は本当に良い土なのか?後編

/** Geminiが自動生成した概要 **/
関西圏では、火山活動が少なく、黒ボク土は主に2:1型粘土鉱物が主体で、アロフェン質の黒ボク土に比べてアルミニウム障害が発生しにくい特徴があります。一方、アロフェン質黒ボク土は火山灰の影響を強く受け、アルミニウム障害のリスクが高いです。関西圏では、歴史的に黒ボク土での栽培が比較的容易であったため、「黒ボク土は良い土」というイメージが広まったと考えられます。しかし、黒ボク土の性質は地域によって異なり、一概に「良い土」とは言えません。

 

黒ボク土は本当に良い土なのか?前編

/** Geminiが自動生成した概要 **/
黒ボク土は通気性・保水性に優れる反面、アルミニウム障害という問題を抱えています。本稿では、黒ボク土の形成過程を、粘土鉱物であるアロフェンと非アロフェンに着目して解説しています。黒ボク土は、玄武岩質火山灰を基材とし、アロフェン質と非アロフェン質に分類されます。非アロフェン質はベントナイトなどの2:1型粘土鉱物ですが、アロフェン質は火山ガラスから生成されるアロフェンを含みます。アロフェンの生成には玄武岩質火山灰由来の成分が関与していると考えられています。

 

砂丘農業の土では腐植が溜まりにくいのか?

井手ケ浜の岩を見るまでで、鳥取の砂丘農業の理解に役に立つかどうかわからないけど、とりあえず目立った箇所を投稿し続けてきた。これらの話を踏まえた上で本題に入る。砂丘農業が営まれている地域の特徴は花崗岩が風化して、しかも石英が多い土壌になっている。更に山陰地方の花崗岩特有の鉄多めという特徴もある。浦富海岸で大きな花崗岩と出会う見るからに腐植がたまらなそうだ。土壌のアルミニウムが腐植を守る砂の層の下には鳥取県にあった火

 

鳥取砂丘に現れる尻無川という小川にて

前回と前々回で砂丘や鳴き砂の砂地を近づいて見ていたらどうなっているのか?を記載した。鳥取砂丘で花崗岩質の砂を見た西因幡の井手ケ浜海水浴場の鳴き砂話は西因幡の海岸から鳥取砂丘に戻って、夏期に現れるというオアシスの一歩手前の尻無川に行ってみた。スリバチと呼ばれる地形の一番低い所にオアシスや川ができる。写真で場所を示すと、矢印で示した箇所ね。この川の周辺にはコウボウシバというシバが群生している。川には黒い模様ができ

 

鳥取砂丘で花崗岩質の砂を見た

9年前に訪れた鳥取で砂丘で農業が成り立っていることに感動し、9年の時を経て改めて鳥取に行った。鳥取の砂丘未熟土での栽培9年前は島根に行くのが本来の目的で、鳥取ではあまり時間がなかったため、かの有名な鳥取砂丘を遠くからしか見ることができなかった。だからかどうしても鳥取砂丘に行ってみたかったので、鳥取砂丘に行ってきた。鳥取砂丘というのは、温暖で湿潤な日本においてとても珍しい光景で、周辺にある川が運んできた風化した花崗岩由来の砂と冬の日本

 

鳥取の砂丘未熟土での栽培

ちょうど9年前私はある人に付き添い、島根県のベビーリーフの栽培者のところに行く時、道中の鳥取で神奈川育ち、京都在住の身では信じられない光景を見た。それは、※らっきょう畑海岸の砂地みたいなところで栽培が成立しているということ。当時、何か工夫をしていないか?と一緒にいた人とここの地域を周り、畑で作業をしている方から色々と聞いたものだ。栽培している方から話を聞きに行くために移動している最中、ある作物がやたらと育てられていることにも気が付い

 

長野県下水内郡栄村の美味しい米

昨日、長野県の栄村の米を積極的に販売したいという方が来られて、取り扱っている米をいただきました。小滝のお米「コタキホワイト」栄村で穫れる米はとても美味しいらしく、銀座の割烹料理等で使用されるらしいのだけれど、どうしてここまで美味しいのか?調査の当たりが欲しいということで相談を受けました。最初に簡単な地域の概要と肥料の明細をいただき、積雪量の多い地域であることがわかりました。地域の方曰く、雪解け水が良いから、それが米に影響を与えて

 

火山灰土壌は栽培しやすいというイメージ

栽培開始前に土壌に十分量の鉄が入っているか?に引き続き、社内研修会で挙がった話題の一つを書いてみる。火山灰土壌では良い作物ができるのか?栽培をしている方の間では「火山灰土壌だと良いものができる」というイメージがあるが、これは間違いという話を以前記載した。理由は地域によって火砕物内の二酸化ケイ素の含有量が異なるからで、どこの火山灰であっても桜島のようなポテンシャルはないことを意味している。大阪市内でシラスと出会ったブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャ

 

山の岩が土になる

高槻の摂津峡の行者岩で岩を見た後、再び川に戻って上流へ露頭して岩肌が見えている箇所がいくつもあった。ここらへんは堆積岩が主体らしい。土質の理解を求め川の上流へ露頭している箇所をまじまじと見ると、ところどころ岩が細かくなっていて、もうすぐ土になるんだろうなという箇所が時々ある。頭ではわかっていたけれども、こうやって岩が土になる間近のものを見ると、改めて土質とは母岩によって決まるのだなと。山は年をとると、地すべり

 

火山灰に含まれる鉄の磁気

植物って磁気の影響を受けるものなの?で植物が磁気から何らかの影響を受けていることはわかった。磁気は磁鉄鉱という鉱物から発せられているのは有名で、磁気に関して玄武洞の玄武岩で世界的な大発見があったぐらいだ。※玄武岩に磁鉄鉱が多く含まれている。赤土の理解のために玄武洞へ地磁気逆転 - Wikipedia磁気って普段から言い続けていると、磁気って一体何なのだろうな?って思うようになるけど、磁気を理解するための数学力が自分にないことを痛感してしまうので、磁気については今は触れずに

 

もう、鶏糞で土作りなんて止めようよ

熊本JAやつしろの栽培者向け勉強会で施肥設計の話をしました等の勉強会で必ず話題として挙げるものとして、鶏糞堆肥の使用には注意が必要で、(緑肥による土作り以外で)鶏糞堆肥を土作りの資材として使用してはいけない。更に、安価な窒素肥料というイメージでも使用してはいけない。ということを伝えています。何故か?それは鶏糞堆肥には思わぬ落とし穴があるからだ。話を始める前に興味があればだけど下記の発酵鶏糞のシリーズに目を通してもらうとして、発酵鶏糞ができるまで1熟成し

 

ブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャル

知人と桜島に行った時に知人が地元の方にこんなことを聞いていた。桜島は常に噴火していて、火山灰が降ってきたり、命の危険性が常にあるのに、なんで桜島に住む人がいるのですか?とその返答として、火山灰は迷惑だけど、火山灰のおかげで良い農作物を収穫できるし桜島周辺の魚は旨い。住めば都になるものだよと。桜島と火山灰先日、桜島にて火山灰を実際の目(といってもマクロレンズの力を借りているけど)で見た。楽しい土壌の鉱物運良く、身内に最近桜島の火山の調査をして

 

桜島と火山灰

鹿児島中央で肥料関係者向け勉強会で施肥設計の話をしましたの勉強会の後、急いで鹿児島中央から港に向かい、フェリーに乗船して、桜島へ向かった。桜島に行った目的はもちろん、中学生の頃や農学で必ずといって良い程話題に挙がるシラス台地をこの目で見てみたかったから。シラスはガラス質という事できっとキラキラしているのだろうな?とか、白や無色の土主体だろうとある知識を振り絞って色々なことを想像していた。最近、火山について勉強していて、桜島はブルカノ式火

 

水辺に堆積した泥の上

とある岩場の小川にて、写真の中央あたりで岩から水が流れ落ちてる。流れ落ちた箇所というのは水の勢いで、川底の土が削られ舞い上がり深い底ができるもの。滝をまじまじと見たことはないけど、おそらく同じようなことが起こっているだろう。ここで、水が流れ落ちているところの正面に土が積もっていて、そこで発芽して、しかも開花までしているタフなやつがいる。あれって他の動物にタネを運んでもらえないタネツケバナだよな?※タネツケバナはナズナの仲

 

一本の木が枯れて朽ちるまで

夜久野高原の宝山にて、山頂付近の木が倒れていた。夜久野高原の宝山の麓に落ちていた緑の石根元を見てみると、根元付近で根が朽ちていて、地上部を支えられなくなったのだろう。根元で根が切れていた。地上部の重みで木は地面から抜け、その時に土をごっそりと持ち上げる。根の大半は土の中に残るため、土には木質化した根と根の中の空洞が残るはず。木質化した根は腐植のように振る舞うから、木質な有機物(リグニン)由来の有機物が

 

夜久野高原の宝山の麓に落ちていた緑の石

玄武岩質的な火山灰土壌の色は黒だったまでの記事で、玄武岩質的火山の壁面の土は赤で、麓周辺の畑の土の色は黒だという事がわかった。これだけでも知見レベルでは大きな収穫なんだけど、更に何か得られないかと石も見てみた。よく見かけた石をいくつか持って返ってきたんだけど、その中でも更によく目立ったものとして、山頂付近のスコリアと夜久野高原の宝山の火口付近で赤い土を見たおそらく玄武岩で内部あたりが割れて出てきたもの。他

 

玄武岩質的な火山灰土壌の色は黒だった

夜久野高原の宝山の火口付近で赤い土を見たで玄武岩質の火山灰由来の赤い土を見た。それを踏まえた上で実際に知りたいことと言えば、周辺の畑の土の色は何色だろう?ということそれを知ることで大陸の赤い土の攻略法を知ることができるようになるわけだから…まぁ、前の記事で山の麓の土の色を見たので、この地域の土の色はすでに知っているわけなのだけれども、それは置いといて、麓で一番近い畑を見てみると、真っ黒だった。この地域ではち

 

夜久野高原の宝山の火口付近で赤い土を見た

日本にいながら大陸の赤い土を把握するという話から、昨年末に夜久野の玄武岩を見に行った。夜久野の玄武岩と赤い石大陸の赤い土の話の下りは下記の記事に記載されている。赤土の理解のために玄武洞へ玄武岩というのは火山の噴火の際に押し出された溶岩が固まった火成岩で、玄武岩があるということは周辺に火口が必ずある。スコリアという多孔質の塊でも記載されている通り、火口は少し離れた位置にあり、夜久野にあった火山の名前は宝山(田倉山)という。というわけで昨日、宝山に行ってきた。

 

脱窒で土壌中の硝酸態窒素が減る

脱窒という現象がある。脱窒というのは土壌中の硝酸イオン(NO3-)が窒素ガス(N2)になって大気に放出される。この作用は脱窒菌と呼ばれる土壌微生物が行う。脱窒で減る硝酸の量は無視できない量だった記憶がある。土壌中の具体的な反応としては、タンパクから分解されたアミノ酸は引き続き尿素→アンモニアへと分解され、アンモニアは硝化細菌により酸化されながら硝酸に変わる。※周囲の環境によって硝化されないこともあるアンモニア臭は酸化で消そう硝酸は畑が

 

クエン酸ができるまで

く溶性苦土の水溶性化でく溶性苦土をクエン酸で溶かしたら残留性の少ない水溶性苦土になると記載した。クエン酸は根から分泌されているから、く溶性苦土は植物の根が肥料にリーチした時にはじめて溶けて効くという話になる。く溶性の使いどころと思いきやちょっと待てよ。解糖系という反応とクエン酸回路で電子をたくさん得るでグルコース(ブドウ糖)を分解する過程でクエン酸が生成されている。この反応は植物内の反応として記載したけど、コウジカビも同様の化学反応を行う事が出

 

鉱物は栽培上の問題の解決案を教えてくれる

株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層の見方がわかる フィールド図鑑地形の把握のためにどんな用語があるのか知りたくて読んでみた。鉱物や岩石もそうだけど、地層も想像すればする程わからなくなってくる。原子の話が宇宙空間でも成り立つという話に触れた時も、原子の起源は何なのか?とか原始の生物という説があるコアセルベートの形成も偶然なのか必然なのか?そこにも壮大な神秘があるものだと感じたものだ。コアセルベート - Wikipediaという前置きはここまでにして、地層

 

ソテツは蘇る鉄と書いて蘇鉄

昨日のNHKのブラタモリで奄美大島を紹介していた。そこで大島紬の泥染めという落ち着いた深く薄い黒の染め物の染め方を紹介していた。ブラタモリ - NHKこの染め物はテーチ木(車輪梅)から抽出したタンニン酸と(キャプチャはNHK_PR |NHKオンラインから作成しました)泥田にある酸化されていない鉄が反応した時に深みのある黒色に化学反応を起こす。染め物で鉄を利用すると当然、泥田の鉄は消費されるわけで年々減っていく。そこで歴史的に行われている対応として、

 

吉備津神社の矢置岩

昨日、岡山に行く予定があり、目的地に到着する前に地元の神社に行ってみようということになり、桃太郎で有名な吉備津の吉備津神社に行ってきた。吉備津神社 - Wikipediaこの神社の入り口に矢置岩という盤座(いわくら)があった。矢置岩についての由来はこの場では省略しますが、これは神社から与えられる資産・知恵として調べてみた。吉備津神社は神社の背後にある山をご神体としており、山全体が堆積岩(ピンクの箇所は花崗岩)となっているため

 

土壌中の腐植量はどのように測定されているのか?

基肥の自動計算に挑戦してみるで基肥の自動計算の要素の一つの腐植がどのように測定されているか調べる必要がある。というわけで、腐植の測定法でどのようなものがあるか調べてみた。土壌中腐植物質の簡易測定方法の開発 - 群馬県立産業技術センター研究報告(2010)という論文が検索に引っかかった。※以後の画像は上記の論文からの引用腐植の測定方法の前に腐植の構造を見ておくと、あくまでモデルですが、上記のような構造になっている。複雑な構造の末端にはカルボキシル

 

川の上流で石の下に溜まった土?

土質の理解を求め川の上流へで川の上流へ行って石を見てきた。礫岩に詰まった大切な資源でそこらにあった石を投げて割ってみたりした。よくわかんなかったなりにそれなりの知識はついたと思う。もうひとつやったことといえば、そこそこ大きな石を持ち上げて、石の下にあった砂利や土?を見てみた。石が風化して砂や粘土化したものがあったり、周辺に落葉があったり、これが俗に言う川砂だろうけど、こう見ると、川砂は良質な粘土と腐植があって

 

いわくらとチャート

礫岩に詰まった大切な資源までの記事で、平野部の土質を調べるためにはとりあえず上流に行っておけばわかるかもと行ってみた。それ以外で何かわかることはないかな?とネットで調べてみたら、京都盆地の基盤岩: 露頭する岩石、磐座信仰 - 京都高低差崖会という記事と出会った。今回の記事に合わせて要約すると、京都市の北部の岩倉(いわくら)という場所は基盤岩の宝庫で、基盤岩を神と見立て祀ってある神社があるとのこと。盤座(いわくら) - Wikipediaというわけで

 

礫岩に詰まった大切な資源

前回のあらすじ土質の理解を求め川の上流へで近所にある川の上流に行けば、近所の土質の理解が深まるかもと思って行ってみた。石を意識して河原に立ってみると、様々な模様をした石がありました。で続き凸凹した大きな石があった。石の中に更に石(轢:れき)がたくさんあるのでこれは礫岩だろう。※もしくは人工的に作られたアスファルトの破片かもしれないけれども…そもそも粘土って何?この石を近くにある硬そうな石めがけて投げてみた。で、割れたのがこれ断面は

 

客土で川砂を入れる意義

先日の勉強会で下記の質問がありました。舞鶴でトウガラシ等の長期栽培に向けての肥料設計の基礎知識の話をしました畑作を続けていたら鉱物が風化して、溶脱するミネラルがなくなる。自身の畑の土がそのような状態の可能性が高いということがわかった。果実内発芽から見える土の状態ふと思ったんだけど、これは一昔前でも同じような状況になるよね。これをどうやって回避していたの?もしかして洪水か?知ってか知らずか日本では米 → 野菜 → 米という

 

足元がキラリと光る植物のとっての地獄

NHKでブラタモリという番組がある。このブログでも時々話題に挙げているけど、この番組は素晴らしい。安山岩柱状節理から何を得るか?ブラタモリ - NHK何が素晴らしいって、歴史と地形という観点から地域が発展した過程を簡潔に紐解いているところで、仕事上のヒントになるような情報が頻繁に出てくる。ブラタモリがあるから受信料を快く払えると言っても過言ではない。仕事で地域をぶらぶらしつつ、良質な情報を得ているタモリさんが羨ましい。そんな余談はここまでにしておいて、前回のブラタモリは

 

岩石が教えてくれる

株式会社誠文堂新光社から出版されている薄片でよくわかる 岩石図鑑という本を購入した。これでより深く土について知ることができるはず。岩石を知って土を知れるのか?と疑問に思うかもしれないが、真砂土にある粘土は引っ張る力が弱い?例えば真砂土。記憶の中では真砂土は白かった真砂土は花崗岩が風化したものであり、花崗岩というのは酸性岩の深成岩。酸性岩の酸性は化学のpHではなく、シリカ(珪酸)が多く含まれているかどうかで、酸性であればあるほ

 

水田の土は重い

今朝、とある場所で霜柱を見た。霜柱といえば、霜柱が下から土を持ち上げるこんな感じで、土を持ち上げたり落としたり。柱として凍っている箇所に水が集中するため、土が湿ったり乾いたりを毎日繰り返すことになり、これが鉱物の風化につながり、結果、団粒構造の形成で重要な役割を占めることになる(らしい)土壌のアルミニウムが腐植を守るでだ、近所の水田はどうなっているのだろう?と帰りに寄ってみた。あぁ、雪が積もっているね。

 

黒ボク土は良い土というイメージが共有されている

昨日、栽培者が話している内容を横で聞いていたのですが、良い土 ≒ 黒ボクみたいな意味合いで、黒ボクみたいな土があったという話題がちらほらと挙がっていた。何か高頻度で黒ボクという名前が挙がってきているけど、京都府内にそんなに黒ボク土なんてあったかな?黒ボク土というのは黒くて、触ってみるとふかふかする土のことを指す。学生の頃、講義で黒ボクを歩くと「ボクボク」と音がなるから、黒いボクボク鳴る土で黒ボク土と呼ぶという話題があった。黒ボク土

 

雪に埋もれた畑を見て思い出す師の言葉の続き

雪に埋もれた畑を見て思い出す師の言葉で師は雪を匠に利用していたことを思い出した。利用方法といえば、山積みにした植物性の有機物を積雪の重みで発酵を促進する。安定化するために、積雪の重みだけではないんだけど、とりあえず積雪による有機物の発酵の促進の話をもう少し見てみる。有機物が上のイラストのように発酵熱がこもる形まで持っていくためには、それなりの高さまで積み上げなければならない。こんな感じで。※諸事情により師の畑の写真は手元にありません


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