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カテゴリー : 堆肥・肥料/page-8

 

鉱物の風化と植物の死が石を土へと変える

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岩石が風化して粘土鉱物となり、更に植物の死骸が分解された腐植と結合することで、植物にとって良好な土壌環境が形成される。腐植と粘土鉱物は互いに分解を防ぎ合い安定した状態を保ち、作物の生育を促進する。植物のリグニンは、植物体を固くする役割を持つと同時に、分解されて土壌中で鉱物と馴染み、土壌改良に貢献する。この自然界の精巧なメカニズムは、偶然か必然かは不明だが、絶妙なバランスの上に成り立っており、このバランスが崩れると土壌環境は容易に変化する。腐植と粘土鉱物の結合、リグニンの分解による土壌改良効果など、自然界の巧妙な仕組みが土壌の肥沃度を高めている。

 

同型置換で粘土鉱物の持つ保肥力を高める

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粘土鉱物の保肥力向上に寄与する同型置換について解説。Si四面体やAl八面体構造において、Si⁴⁺がAl³⁺、Al³⁺がMg²⁺などに置換されることで、全体が負に帯電する。この負電荷が養分を引き付けるため、保肥力が高まる。置換されたAl³⁺は水と反応し、水酸化アルミニウムAl(OH)₃とH⁺を生成する。この水酸化アルミニウムは、正長石からカオリナイト(1:1型)が形成される過程にも関与する。同型置換は粘土鉱物の風化過程で発生し、2:1型から1:1型への変質にも関連している。

 

粘土鉱物の構造

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粘土鉱物はSiO四面体とAl八面体の組み合わせで、1:1型(カオリナイト等)と2:1型(モンモリロナイト等)がある。層間の水(層間水)の広さが保肥力(CEC)に関係し、モンモリロナイトの方がCECが高い。SiO四面体は珪素(Si)を中心とした四面体構造、Al八面体はアルミニウム(Al)を中心とした八面体構造で、これらが層状に重なって粘土鉱物を形成する。粘土質土壌でも、粘土鉱物の種類によって保肥力は異なるため、期待する効果が得られない場合もある。

 

粘土鉱物を理解する旅3

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ブルカノ式火山の火山灰土壌は、輝石や角閃石といった造岩鉱物を多く含み、植物の生育に有利な性質を持つ。これらの鉱物は風化速度が速いため、カリウムやマグネシウム、カルシウム、鉄などの植物必須元素を供給する。また、風化過程で粘土鉱物が生成され、保水性や保肥性を向上させる。ただし、リン酸固定能が高いため、リン酸肥料の施用には注意が必要となる。さらに、火山性土壌特有の軽石や火山礫は、土壌の通気性や排水性を高める効果がある。これらの特性から、ブルカノ式火山由来の土壌は、適切な管理を行うことで高い生産性を持つ農地となる可能性を秘めている。

 

粘土鉱物を理解する旅2

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粘土鉱物の理解を深めるため、各地のジオパークや博物館で得た情報をもとに、土壌における役割を考察している。地震や火山活動により長石などのアルミノ珪酸塩が粘土鉱物に変質する過程に着目し、図鑑で長石の種類や変質経路を調べた。温泉のpH変化と粘土鉱物の関係、黒ボク土のアロフェンと非アロフェンの起源にも触れ、どちらもアルミノ珪酸塩の二次鉱物であることを指摘。最終的に、アルミノ珪酸塩の分布と火成岩の関係へと議論を展開する。

 

粘土鉱物を理解する旅

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筆者は、土の成り立ち、特に粘土鉱物について深く知りたいと考えています。土壌学では粘土鉱物の性質について学びましたが、生成過程や分布など、鉱物としての視点からの情報が不足していました。そこで、各地のジオパークや博物館を訪れ、地質や岩石について学びを深めてきました。その過程で、粘土鉱物が珪酸塩鉱物、特にテクトケイ酸塩と関連性が深いことを知り、さらなる探求を続けています。

 

乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

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牛糞堆肥の土作りにおける価値を、乾燥ストレスと高塩ストレスの観点から再考する。植物は乾燥/高塩ストレスによりプロリンを合成し、これが虫の食害を誘発する。牛糞堆肥は硝酸態窒素や塩分を多く含み、ECを高め高塩ストレスを招き、結果的にプロリン合成を促進、虫を引き寄せる。また、プロリン合成の材料となる硝酸根も供給するため、一見健全な成長を促すが、実際は虫害リスクを高めている。つまり、窒素過多や牛糞堆肥過剰施用で虫害が増えるのは、高塩ストレスによるプロリン合成促進が原因と考えられる。

 

客土で川砂を入れる意義再び

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大鹿村の中央構造線安康露頭では、日本列島を東西に分ける大断層である中央構造線の露頭を見ることができる。ここでは、内帯の領家変成帯と外帯の三波川変成帯が接しており、異なる時代の地層が押し付け合う様子が観察できる。領家変成帯は高温低圧型変成岩で構成され、花崗岩などがみられる。一方、三波川変成帯は低温高圧型変成岩で、緑色片岩や青色片岩などが特徴的。この露頭は、地質学的に重要なだけでなく、断層活動による地殻変動を理解する上で貴重な場所となっている。

 

仙台市内で肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

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京都農販のアドバイザーとして、仙台市内で肥料関係者向けに施肥設計のセミナーを実施しました。写真のように、参加者に向けて講演を行いました。京都農販のウェブサイト(https://kyonou.com/)もご参照ください。 このセミナーを通して、肥料関係者と共に施肥設計に関する知識・技術の向上を目指しました。相互の学びを通して、より効果的な施肥設計を実現し、農業の発展に貢献できればと考えています。

 

枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ3

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高槻の本山寺周辺の枕状溶岩観察の後、川久保渓谷の緑色岩エリアを訪れた筆者は、白っぽい岩に緑色の斑点がある緑色岩を発見する。崩れ落ちた岩片は表面が薄い緑色で、これは緑泥石によるものだと推測される。この緑色岩を注視した筆者は、破砕すれば鉱物系の肥料として利用できる可能性を感じ、客土用の土として緑色岩が有効なのではないかと考察する。

 

緑肥を活用する意義

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緑肥を活用する意義は、土壌の改良にあります。栽培後に勝手に生える草では、土壌が未熟な段階では効果的な緑肥にはなりません。レンゲ米のように、意図的にマメ科植物を育ててすき込むことで、土壌に栄養を供給できます。勝手に生える草は、ロゼット状に地面を覆ってしまい、成長しても緑肥効果は低いです。ナズナやタネツケバナのように、小型で早く開花してしまう草も多いです。土壌生産性を向上させるには、冬に強い植物を選抜して緑肥として活用する方が効果的です。しかし、自然の生態系には未知の要素もあるため、勝手に生える草の群生にも何らかの意味がある可能性も考慮すべきです。

 

綺麗なリンゴの木の下で

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長野のリンゴ農園で、管理されたリンゴの木とシロクローバに目が留まった。リンゴは収穫しやすい高さに剪定され、農家の配慮が感じられた。足元にはシロクローバが広がり、窒素固定などの利点がありつつも、畑では匍匐性のため嫌われる。しかし、背が低く他の雑草を抑える効果もあるため、リンゴ農園のような環境では有用である。このシロクローバは意図的に育てられているのか疑問に思った。

 

石灰岩の地帯での栽培

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石灰岩地帯である山口県では、土壌pHが上がりやすいため、石灰の使用量に注意が必要となる。通常、石灰は土壌pHを中性に戻すために消石灰や炭酸石灰を用いるが、過剰なカルシウムはカリウムなどの吸収を阻害する。山口県の大半は秋吉帯に属し、石灰岩質のため、関東圏の一般的な栽培方法は通用しない。地体構造を理解することで、地域に適した栽培方法を見つける重要性が示唆されている。色分けされた地質図は、こうした土地の特徴を把握するのに役立つツールとなる。

 

余分な養分は緑肥に吸わせろ。石灰過多の場合

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土壌分析で高ECやリン酸過剰を示した場合、緑肥を栽培しすき込むことで改善が見込まれる。緑肥は土壌に高密度で根を張り巡らせ、リン酸などを吸収する。すき込み後は団粒構造の形成に寄与し、過剰分の悪影響を軽減する。しかし、炭酸石灰については、緑肥によって消費されるものの、植物体内でカルシウムは繊維質強化や酵素活性に利用され、最終的には土壌中に戻ってしまう。ミミズの働きで炭酸塩として再固定されるため、窒素やリン酸ほど顕著な減少は見られない。ただし、緑肥栽培による土壌物理性の向上、特に排水性向上により、過剰なカルシウムイオンが土壌深層へ移動する可能性がある。緑肥栽培は、硫酸石灰過多にも効果が期待できる。物理性の向上は、様々な土壌問題の解決に繋がる。

 

余分な養分は緑肥に吸わせろ。リン過剰の場合

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鳥取砂丘の未熟土壌での栽培は、保水性・保肥性の低さ、強風、高温といった厳しい環境への対策が必要となる。著者は、砂丘地帯の傾斜を利用した雨水貯留、海藻堆肥による土壌改良、風除けのためのヒマワリ栽培、さらにマルチや緑肥の活用で土壌環境の改善に取り組んでいる。具体的には、傾斜下部に穴を掘り雨水を貯め、乾燥しやすい砂地へ供給。海藻堆肥は保水性向上だけでなく、ミネラル供給源としても機能する。ヒマワリは風除け、緑肥となり、土壌有機物の増加にも貢献。マルチは地温と水分を安定させる。これらの工夫により、砂丘地帯でも作物を栽培できる可能性を示唆している。しかし、砂丘の不安定な性質、肥料流亡のリスクなど、更なる研究と改善が必要である。

 

余分な養分は緑肥に吸わせろ。高ECの場合

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植物は光合成で得た糖を、繊維質であるセルロースやヘミセルロース、リグニンの合成に利用する。セルロースはグルコースが直鎖状に結合したもので、植物の細胞壁の主成分となる。ヘミセルロースは様々な糖が複雑に結合したもので、セルロース同士を繋ぐ役割を果たす。リグニンはフェノール性化合物が重合したもので、細胞壁を強化する役割を持つ。これらの繊維質が増えることで、土壌の排水性と保水性が向上する。また、土壌中の微生物のエサとなり、土壌の肥沃度向上にも貢献する。つまり、糖は植物の成長に不可欠なだけでなく、土壌環境の改善にも繋がる重要な物質である。

 

土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ

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土壌に過剰な養分が蓄積した場合、緑肥を栽培してその養分を吸収させ、その後すき込むことで土壌の状態が改善される現象について考察しています。過剰になりやすい養分として、カルシウム、リン酸、硝酸態窒素、硫酸塩を挙げ、緑肥によってこれらの成分、特に硝酸態窒素がどのように変化するのかを検証しようとしています。緑肥に吸収させた養分がすき込みによって土壌に還元されるにも関わらず、土壌の状態が改善される理由を探るという内容です。具体的には、まず硝酸態窒素の過剰状態に着目し、緑肥の活用による土壌改善メカニズムを解明していく予定です。

 

とある地域で白絹病が蔓延

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ある地域で白絹病が蔓延。原因は、未熟な自家製堆肥の使用にあると考えられる。白絹病は高温多湿を好む糸状菌で、未分解有機物が多いと増殖しやすい。自家製堆肥は微生物万能説に基づきいい加減な管理で作られることが多く、結果として有害菌の温床となる可能性がある。対策として、堆肥の購入を推奨。購入する際は、製造元を訪れ、熟成処理の徹底と水分の除去を確認することが重要。重い堆肥は熟成不足の可能性が高く、病気を持ち込むリスクがある。適切な堆肥とハウス内の通気改善で白絹病対策を行うべきである。

 

秋晴れの午後に木の根元にキノコたち

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土壌中の腐植量測定は、主に乾燥重量減少法と元素分析法で行われます。乾燥重量減少法は、土壌サンプルを高温で加熱し、有機物の燃焼による重量減少を測定する簡便な方法ですが、炭酸塩を含む土壌では過大評価となる可能性があります。一方、元素分析法は、土壌中の炭素や窒素量を測定し、腐植量を推定する正確な方法です。具体的には、乾式燃焼法で有機物中の炭素を二酸化炭素に変換し、その量を測定します。窒素量も同様に測定し、炭素窒素比から腐植の質を評価することも可能です。これらの方法は、土壌肥沃度の評価や炭素貯留量の推定に役立ちます。

 

土壌分析アプリSoil3 on SOY Shop

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長野県栄村小滝集落は、標高が高く冬季の積雪が多い地域。良質な米作りには土壌の理解が不可欠で、土壌図インベントリーとシームレス地質図を活用。インベントリーからは「黒ボク土」と判明し、保水性が高い反面、養分保持力が低い特性が明らかに。地質図からは、付近に蛇紋岩が多く分布し、土壌が弱アルカリ性であると推測。これらの情報から、小滝集落の土壌は水はけがよく、ミネラル豊富な一方、窒素が流亡しやすい特徴を持つと結論づけ、適切な施肥設計の必要性を示唆した。実際、小滝集落の土壌はpH7.0~7.2を示し、分析結果と合致した。この事例は、公開データを用いた土壌分析の有効性を示している。

 

家畜糞は堆肥熟成の起爆剤と成り得るか?

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堆肥作りにおいて、家畜糞は窒素源として微生物を活発化させる起爆剤とされるが、本当に有効なのか疑問視されている。窒素はエネルギーを使ってアミノ酸、タンパク質へと変換されて初めて微生物に利用されるため、コストに見合う効果が得られるか不明。キノコ栽培では米ぬかやフスマ等の植物性資材が栄養源として用いられ、家畜糞は使用されない。良質堆肥作りの上で家畜糞は必須ではない。むしろ、米ぬか、油かす、廃糖蜜の方が有効な可能性がある。家畜糞の利用は作業量を増やし、コスト高につながるため、特に農業系の学生にとっては黒字化を遠ざける要因になりかねない。

 

培土に含まれる白い粒

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ハウス内で培土を観察したところ、木質資材の中に白い粒が多く含まれていた。これは軽石ではないかと推測。軽石は火山砕屑物で、腐植が溜まりにくいイメージがあるが、セルトレイ栽培では土作りが不要なため、腐植は必要ない。むしろ水はけと軽さが重要で、軽石は培土に適していると言える。

 

ラッカセイの殻を土にすばやく還したい

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ベランダのプランターで生ゴミを堆肥化しているが、落花生の殻を入れすぎて分解が遅くなっている。殻は軽くて隙間が多いため土の表面に浮き上がり、土が乾燥しやすいため堆肥化の速度が落ちる。しかし、土中で魚の骨と共に固まった落花生の殻は分解が進んでいた。魚の骨の周りの油分が分解を促進した可能性がある。植物性有機物を早く堆肥化するには、動物性タンパク質や油分を一緒に混ぜるのが有効かもしれない。

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?後編

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黒ボク土は養分が少ない、アルミニウムが溶脱しやすいという理由で栽培しにくい土壌とされてきた。しかし、黒ボク土地域でも根菜類が栽培されていることから、アルミニウム障害が常に発生しているとは考えにくい。筆者は、リービッヒの無機栄養説以降、強い生理的酸性肥料の使用頻度が上がり、土壌pHが酸性に傾き、アルミニウムの溶脱が顕著になったのではないかと推測する。つまり、産業化を目指した肥料の過剰使用が黒ボク土での栽培を困難にした可能性があるという仮説を提示し、産地とその歴史を検証する必要性を述べている。

 

黒ボク土は栽培しにくかった土なのか?前編

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黒ボク土は養分が少なく、アルミニウム障害により栽培しにくいとされる。しかし、保肥力が高いため相対的に養分は豊富であり、火山灰土壌の桜島でも作物が育つことを考えると、栽培の難しさは土壌そのものよりも肥料慣習の変化によるところが大きいのではないか、という考察を展開している。伝統野菜の存在や、養分が少ない土壌でも栽培が行われている例を挙げ、通説への疑問を呈している。

 

白い石に黒の除去を託す

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鹿児島県南九州市のぬかるんだ黒ボク土の畑で、白い多孔質の石が土壌改良材として使われていた。この石は、表面が発泡しており、無色鉱物の反射でキラキラしている部分もある。九州南部で大量に入手可能なこの資材は、シラス台地の溶結凝灰岩ではないかと推測される。多孔質構造のため物理的に空気の層を増やし、微生物の集まることで有機物分解を促進、土壌の物理性改善と汚泥分解を狙っていると考えられる。

 

アミノ酸肥料には動物性と植物性があるけれど

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アミノ酸液肥には動物性と植物性があり、それぞれゼラチン、サトウキビ(黒糖肥料)由来である。ゼラチン由来の動物性肥料はアミノ酸含有量が80%以上と高く、炭水化物はほぼない。一方、黒糖肥料由来の植物性肥料はアミノ酸含有量は少ないが、カロリーとミネラルが豊富。特にカリウム含有量は高く、根張りに効果的。つまり、動物性肥料はアミノ酸を直接供給したい場合に、植物性肥料はアミノ酸に加え、カロリーとミネラルも補給したい場合に適している。植物性肥料は根張りを意識した施肥が効果的。

 

葉面散布と尿素

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葉面散布は、肥料成分を葉から吸収させる方法。尿素は、葉面散布でよく使われる速効性窒素肥料。化粧水にも使われ、皮膚表面を変成させて成分浸透を助けるように、植物の葉にも同様の効果があると考えられる。尿素は浸透・拡散性が高く、窒素供給だけでなく他の成分の吸収も高める。葉面散布は、微量要素の追肥から始まり、主要要素にも利用が広がっている。

 

牛糞堆肥が良いと広まったのは何故なのか?を考えてみる

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関東中心に牛糞堆肥が良いとされる理由を、土壌の特性から考察した記事です。関東に多い黒ボク土は、アルミニウムイオンが溶脱しやすく根の伸長を阻害する一方、アロフェンによるAECで硝酸イオンなどを吸着します。牛糞堆肥はリン酸がアルミニウムを無害化し、硝酸塩もAECが吸着するため、黒ボク土の欠点を補う効果があります。また、牛糞堆肥の腐植はアロフェンと結合し土壌に残ります。つまり、黒ボク土と牛糞堆肥は互いの短所を打ち消し、長所を引き立て合う関係です。この相乗効果は北海道東部、東北東部、関東一帯、九州中南部といった黒ボク土地域で有効ですが、他の地域では牛糞堆肥の負の側面が目立ち、特にハウス栽培で顕著になります。加えて、牛糞堆肥は窒素肥料代替として減肥率向上にも貢献します。

 

原価と投資、肥料はどちらで見るべきか?

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鉱物は植物の生育に必須の微量要素を含み、土壌の状態改善にも寄与する。土壌分析で不足する成分を特定し、適切な鉱物を施用することで、植物の生育を促進し、病害虫への抵抗力を高めることができる。例えば、ホウ素は細胞壁の形成に、ケイ素は病害虫への抵抗力向上に、カルシウムは根の発達に重要である。しかし、過剰施用は逆効果になるため、土壌の状態や植物の種類に合わせた適切な施用が重要である。鉱物の効果は土壌のpHや微生物相など様々な要因に影響されるため、経験に基づいた判断が必要となる。土壌の状態を理解し、鉱物を適切に利用することで、肥料や農薬の使用量を減らし、持続可能な農業を実現できる可能性がある。

 

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる

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旬でない時期のネギ栽培で、農薬防除をわずか1回に抑えることに成功した事例を紹介。通常8~12回程度の農薬散布が必要なところ、腐植蓄積、カルシウム過多抑制、残留無機塩への配慮、微生物動態把握に基づく施肥設計と、湿度管理、丁寧な追肥、根への酸素供給といったきめ細やかな栽培管理により、白い根が豊富に生えたネギを収穫。農薬代は10aあたり1回15,000円と高額なため、防除回数の削減は大幅なコストダウンにつながる。今回の成功は、有機無機に共通する理想的な栽培環境に近づくための重要な一歩を示唆している。

 

米ぬかボカシを作ろう!仕込んでみる!再撮影

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騒音問題で批判を受けた米ぬかボカシ作成動画を再撮影し、音声調整の上で公開した。配合は師の青木氏のものを参考に、米ぬか、菜種油粕、苦土石灰を4:1:1、水の量は全体の1/10とした。今回は落ち葉と糠漬けの糠も加え、土着菌による発酵を促した。材料をよく混ぜ、空気を抜いたビニール袋に入れ、夏は2週間~1ヶ月、冬は1ヶ月~2ヶ月寝かせれば完成。水分量と空気抜きが成功の鍵。再撮影を通して、マイク性能の重要性と字幕の必要性を実感した。

 

鳥取の砂丘未熟土での栽培

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鳥取砂丘未熟土での砂丘農業の様子を9年前の訪問時と今回を比較しながら紹介しています。砂丘未熟土は腐植が少なく保水・保肥力が低いという特徴があります。9年前、砂丘地帯の畑で頻繁に目にしたのは、畑の端に植えられた麦でした。これは風よけと緑肥としての役割を担い、砂と肥料分の流出を防ぐ効果があるとのこと。この麦の壁によって、海風から作物を守り、土壌や肥料分の保持に役立てているという砂丘農業の知恵が紹介されています。

 

栽培開始前に土壌に十分量の鉄が入っているか?

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ベントナイト系肥料に含まれる鉄分がネギ栽培に十分かどうかを検証した結果、十分量以上であることがわかった。ベントナイトに含まれる黄鉄鉱の鉄含有量を0.2%と仮定し、200kg/反を施用すると400gの鉄が供給される。一方、ネギ1本(150g)あたりの鉄分含有量は1.8mgなので、50,000本植えた場合の持ち出し量は90gとなる。つまり、ベントナイト中の鉄分だけでネギの鉄分要求量を十分に満たせる。ただし、鉄分豊富な母岩地帯では、川の水から供給される鉄分も考慮し、過剰症に注意が必要となる。

 

頁岩由来の肥料の使いどころとは?

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山の岩が土壌へと変化する過程は、風化と侵食という作用による。風化は、温度変化や水、生物の活動などによって岩が砕かれる現象である。これには、物理的な破砕だけでなく、化学的な分解も含まれる。侵食は、風や水、氷河などによって風化された岩片が運ばれる現象である。運ばれた岩片は堆積し、さらに風化や分解が進むことで、やがて土壌の母材となる。土壌生成には、母材に加えて、気候、生物活動、地形、時間といった要素が複雑に影響し合い、長い年月をかけて土壌は形成される。

 

栽培の要の電気石はどこにある?

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著者はホウ素欠乏対策としてホウ素を含む鉱物を探していた。宝石図鑑でトルマリン(鉄電気石)がホウ素を含むことを知り、自身が以前に天川村で見た黒い鉱物が鉄電気石ではないかと推測する。鉄電気石は花崗岩などに含まれ、ホウ素の供給源となる可能性があるため、畑の上流に花崗岩由来の母岩があればホウ素欠乏は起こりにくいと考えた。電気石には鉄電気石以外にも様々な種類があり、全てにホウ素が含まれている。

 

苦灰石と苦土石灰

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米ぬかボカシは、米ぬかと水、糖蜜またはヨーグルトを混ぜて発酵させた肥料。米ぬかに含まれる栄養素を微生物の働きで植物が吸収しやすい形に変えることで、生育を促進する効果がある。作り方は、米ぬか10kgに対し、水5リットル、糖蜜またはヨーグルト500gを混ぜ合わせ、発酵させる。温度管理が重要で、夏場は3日、冬場は1週間ほどで完成する。発酵中は毎日かき混ぜ、好気性菌の活動を促す。完成したボカシは、乾燥させて保存するか、すぐに畑に施用する。米ぬかボカシは、窒素、リン酸、カリウムなどの主要栄養素に加え、微量要素やビタミン、アミノ酸なども豊富に含み、土壌改良効果も期待できる。

 

注目の資材、ゼオライトについて知ろう

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ゼオライト(沸石)は、結晶構造内に水を含み、加熱すると沸騰しているように見えることから名付けられた。化学組成は(Na,K)Ca₄(Al₉Si₂₇O₇₂)・29H₂Oなどで表され、多くの種類が存在する。ケイ素(Si⁴⁺)とアルミニウム(Al³⁺)が骨格内で入れ替わることで結晶全体が負に帯電し、この負電荷により陽イオンを吸着するため、土壌改良材として保肥力(CEC)向上に効果がある。また、結晶構造内の空隙に水を吸着するため、保水性も高い。

 

注目の資材、グリーンタフについて知ろう

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グリーンタフは、緑色凝灰岩とも呼ばれる火山灰が堆積した凝灰岩で、土壌改良材として注目されている。多孔質で軽石を含むため、シラスに似た土壌を作ると考えられる。二酸化ケイ素を多く含み、微生物の増殖に適した環境を作るが、土壌への有効成分供給については更なる検証が必要である。重粘土質の土壌改良に有効とされるが、粗大有機物や木炭なども同様の効果を持つため、グリーンタフの採掘のしやすさが利点となる可能性がある。効果は二酸化ケイ素含有量に左右される。

 

リン鉱石から考える未来のこと

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リン鉱石の枯渇は食糧危機の要因とされ、肥料の三大要素であるリンは農業に不可欠だが、火山灰土壌におけるアルミニウム障害対策のための過剰使用が枯渇を早めている。リンは地下深くにリン酸アルミニウムとして固定され、再利用が困難となる。現状、農業でのリンの過剰施肥や畜産での過剰給餌によりリン資源は浪費されている。しかし、腐植による活性アルミナの無害化や、栽培と畜産の連携によるリン循環の最適化で、リン鉱石枯渇までの時間を延ばせる可能性がある。

 

菱苦土石と呼ばれる鉱物

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菱苦土石(マグネサイド, MgCO₃)は、菱面体結晶の炭酸塩鉱物で、水溶性苦土肥料の原料となる。大阪市立自然史博物館の鉱物展示で実物を見て、大きさや透明感、特徴を掴むことができた。この経験から、肥料への加工方法への興味が深まった。菱苦土石は熱水からの析出や鉱物の風化で生成されるため、苦鉄質地質で地熱の高い場所で見つかりやすい。実際に苦土肥料を使用している京都の農家の成果向上にも貢献している。

 

ベントナイトの膨潤性

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土壌中のアルミニウムは腐植を守る役割を果たしています。腐植は微生物によって分解されますが、アルミニウムイオンは腐植と結合し、微生物による分解から守ります。特に、酸性土壌ではアルミニウムイオンが溶出しやすく、腐植と結合しやすいため、腐植の分解が抑制されます。このため、酸性土壌では腐植が蓄積しやすく、肥沃な土壌となります。一方で、アルカリ性土壌ではアルミニウムイオンが溶出しにくいため、腐植の分解が進みやすく、土壌の肥沃度が低下します。

 

ベントナイトに水をかけてみた

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ベントナイトの膨潤性を確かめるため、水をかけてみたが、目立った変化は見られなかった。粒子が大きいため、篩にかけて微細化して再実験したが、やはり膨らまなかった。動画は6倍速。粒子をよく観察すると様々な色の鉱物が混在していることに気づき、更なる微細化や、水への浸漬、あるいは実験時間の延長が必要か、粘土に関する知識不足を反省している。

 

注目の資材、ベントナイトについて知ろう

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ベントナイトは火山灰が水中で変成した岩石で、モンモリロナイトなどの2:1型粘土鉱物を多く含む。吸水性、膨潤性、粘結性に優れ、農業や工業で幅広く利用される。成分分析によると、山形県月布産のベントナイトはスメクタイトが約半分、二酸化ケイ素などの無色鉱物が約1/3、残りはミネラルで構成される。構成ミネラルは元の火山灰に依存するため産地により変動する。ベントナイトは玄武岩質の火山灰だけでなく、他の火山灰からも形成されることがグリーンタフの観察から示唆されている。その高い粘土鉱物含有量から、農業利用での秀品率向上に貢献する可能性がある。

 

炭焼き職人から教わった木炭の粉末のこと

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炭焼き職人から、木炭の粉末をボカシや畑に施用すると効果的だと教わった。木炭に含まれる炭酸カリウム(K₂CO₃)がアルカリ性を示し、カリウム供給源となるためと考えられる。木炭の種類によってpHの上昇度合いが異なり、広葉樹由来の炭は籾殻炭よりpHを上げる。これは炭化過程で炭酸カリウムが凝縮されるため。木炭粉は土壌pHを調整し、カリウムを供給するだけでなく、微生物の住処にもなるため、土壌環境改善に役立つ。実際に、重炭酸カリウムで黒ぐされ菌核病の蔓延を抑えた経験もある。木炭粉は消石灰の代替としても利用可能。

 

もう、鶏糞で土作りなんて止めようよ

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鶏糞堆肥は土壌改良に不向きであり、安価な窒素肥料として使うのも避けるべきです。鶏糞には多量の炭酸石灰とリン酸石灰が含まれており、使用すると土壌の石灰過剰につながり、カルシウム欠乏などの問題を引き起こす可能性があります。しかし、鶏糞は窒素や石灰を豊富に含むため、窒素肥料としての活用は可能です。その場合は、土壌pH調整を事前に行わず、追肥として使用します。pH調整が必要な場合は、く溶性苦土やクエン酸溶液を併用します。平飼い養鶏の鶏糞は腐植が多く、給餌の消化率も高いため、上記の注意点は当てはまりにくいでしょう。土壌改良には緑肥の活用が推奨されます。鶏糞を正しく理解し、適切に利用することで、効果的な肥料となります。

 

キレート鉄Fe-EDTA

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水耕栽培では鉄分の供給が重要だが、従来の硫酸第二鉄はpHを大きく低下させるため、pH調整の手間が課題だった。そこで、pHに影響を与えずに鉄分を供給できるFe-EDTAが開発された。Fe-EDTAはpH4.0〜6.0で効果を発揮し、pH6.0を超えると鉄がキレートから離れ、肥料効果が低下する。このため、ロックウールの適正pHは5.5〜6.0に設定されている。肥料の中にはpHに影響を与えるものが多いので、使用時のpH計算は重要となる。

 

キレート鉄の使いどころ

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鉄は植物の生育に必須だが、吸収しにくい性質を持つ。土壌中は三価鉄が多く、植物はそれを二価鉄に還元するか、キレート化合物を利用して吸収する戦略を持つ。水耕栽培では、鉄イオンがすぐに酸化してしまうため、キレート鉄が有効。EDTAキレート鉄は鉄イオンをEDTAで包み込み、安定した状態で供給する。これにより、植物は還元の手間なく鉄を吸収できる。土耕栽培では、植物の鉄吸収戦略によってキレート鉄の必要性は変わるが、水耕栽培では必須と言える。

 

水耕栽培時のpH調整は溶けやすい塩(えん)で

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土壌中の苦土(マグネシウム)は、植物の必須栄養素だが、土壌pHや成分により不溶化し、吸収利用が困難になる場合がある。く溶性苦土を水溶性化するには、土壌pHを適切な範囲(pH6.0~6.5)に調整することが重要である。酸性土壌では石灰資材を施用し、アルカリ性土壌では硫黄華や硫酸第一鉄などを施用してpHを下げる。また、有機物を施用することで土壌の緩衝能を高め、pHの急激な変化を抑えるとともに、微生物活動促進による養分の可溶化も期待できる。さらに、硫酸マグネシウムなどの水溶性苦土資材を施用することで、直接的に植物が利用できる苦土を供給できる。

 

尿素と塩化カリウムの肥料のとしての使いどころ

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肥料業者向け勉強会で、尿素と塩化カリウムの使用への抵抗感が話題になった。尿素は硫安の代替として窒素を供給するが、ガス発生への懸念がある。しかし、硫安は産廃である一方、尿素は天然物であるため、速効性窒素肥料として尿素が推奨される。塩化カリウムはカリウムを供給する天然鉱物で、土壌pHに影響を与えない。ただし、塩素イオンがECを高める可能性があるため、排水性とCECを高め、塩素イオンを流しやすい土壌環境を整備する必要がある。つまり、適切な土壌管理を行うことで、尿素と塩化カリウムは有効な肥料として活用できる。


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