小学校で使用している地図を見せてもらったら、
今一番注目している地域がモモの産地になっていた。
今一番注目している地域というのは和歌山県北部で、注目している理由は今更述べる必要もないだろう。
和歌山北部がモモの産地として扱われていることが目に付いたのは、祭祀と大量のモモのタネの記事の内容が背景にあり、和歌山という日本の古代史における超重要な場所と、モモの産地の2つの情報から、もしかして農業史における重要な知見があるのでは?と期待した。
早速、和歌山 + モモ + 古代で検索をしてみたが、期待したような検索結果は出なかった。
代わりに興味深い読み物にたどり着いた。
その読み物というのが、日本の土壌と文化へのルーツ㊿ 中国文明以来の果実 桃 | 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 コラムで、モモという一つのテーマでここまで切り込めるのか?と感動した。
上記のページで印象に残った箇所がたくさんあるが、その中で最も印象に残ったのが、本草綱目(ほんぞうこうもく)からの引用で、
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桃は、蕾も花も、葉っぱも、若い枝も、種子(仁)も、根っこも、樹幹から分泌される樹脂も、みな薬となるのである。蕾は乾燥させて利尿剤に、花はごま油につけて洗顔に使えば肌がうつくしくなる。種子の仁は桃仁と呼ばれ、浄血剤である。
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のようにモモのあらゆる箇所に薬効があることが記載されていた。
こんなにも人の生活に価値のある果実は、条件の良いところにたくさん植えておきたくなるのが人心というもので、祭祀と大量のモモのタネで触れた奈良県の巻向近くで、古代の日本においてモモの栽培が盛んだったのかな?ということが気になった。
調べてみたら、⿊⽥古代桃 | 一般社団法人田原本まちづくり観光振興機構(旧・田原本町観光協会)にたどり着いた。
田原本町といえば、奈良盆地のちょうど中央付近か。
追記
日本の土壌と文化へのルーツ㊿ 中国文明以来の果実 桃 | 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 コラムには私の出身地の綱島(神奈川県横浜市)の記載があった。
いつも遊んでいた公園や両親とよく行った場所の紹介が記載されていて、今更ながらモモに運命を感じた。