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フザリウムのマイコトキシンのデオキシニバレノールの記事でフザリウム属の糸状菌が合成するカビ毒(マイコトキシン)のデオキシニバレノールについて触れた。
このマイコトキシンの作用機序について触れておきたい。
生成AIのGeminiにデオキシニバレノールの作用機序について訪ねたみたら、
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デオキシニバレノールは真核生物の60Sリボソームサブユニットのペプチジル転移酵素部位に結合します。これにより、タンパク質合成を阻害します。(以下略)
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という返答が返ってきた。
上記の反応はリボトキシックストレス応答という反応を引き起こすそうだ。
返答はまだ続くが、内容が難しい為ここまでにしておくが、デオキシニバレノールによって合成が阻害されたタンパクは、その後の生理的な反応に重要であるため、以後の反応がすべて止まってしまう事になる。
そのうちの一つがセロトニンの合成量の低下になるのだろう。
セロトニンの合成量が減ると、食欲不振になり体重の減少に繋がり弱体化する。
この弱体化が悪化すると生活に支障が出るようになるため、セロトニンの合成阻害は思った以上に深刻な症状になる。
コムギがフザリウムに感染されて、こんなにも厄介なマイコトキシンが合成されるリスクがあるならば、殺菌剤を使って少しでもリスクを減らしておきたいと思う気持ちは良くわかる。