前回のトマトの水耕栽培で水温を意識すべきか?の記事の続き。

前回の記事ではトマトに与える養液の水温の違いで成長の違いを見ていた研究報告を紹介した。

12℃という低温の養液を与えることで、成長は抑えられるが、果実の品質が向上するという内容であった。


前回の内容から更に知りたい事として、最適な水温は何℃であるか?になるかと思う。

この疑問の対して、河崎靖 トマトの周年安定生産を目的とした局所温度制御システムの開発に関する研究 - 農研機構研究報告 野菜花き研究部門 第 1 号:35~72(2017)の記載内容が参考になった。


考察の内容を整理すると、夏の高温時において根域の温度は25℃付近が最適で、30℃あたりから高温障害が発生する。

根域温度が最適値付近の環境では根のオーキシンの含有量が増え、根の生育や木部発達の促進に関与し、各種養分の根から葉への輸送が活発化する。

維管束とオーキシンと発根


今回紹介した報告は冬季の根域温度や、葉頂部の局所的加温の内容も記載されていて、得られる事が多いので、トマトを更に理解するために丁寧に読み進めていくことにする。