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砂浜にマツにとっての栄養はあるのか?の記事で海岸の砂浜で生育するマツは何処から養分を得ているのだろう?という疑問を記載した。

養分がありそうなのは、砂に含まれる泥岩と海水だろうか?


上記の内容に関して興味深い研究があったので、今回はその内容を引用する。

松田陽介等 塩化ナトリウムがクロマツと外生菌根菌の生育に及ぼす影響 - 重大学 生物資源学部・大学院生物資源学研究科でクロマツの外生菌根菌であるショウロやコツブダケに塩化ナトリウムを与えたら、真水と比較して菌体重量が増えたそうだ。

※菌体重量が減った菌もいる


塩化ナトリウムは海水の主成分であるため、クロマツの根量(外生菌根菌を含む)は海水が刺激となり増量する可能性があるというわけだ。

クロマツが海岸沿いで生育出来る強さの要因が外生菌根菌に因るものだと捉えると、マツの葉が落葉して根元に土が形成され始めたら塩化ナトリウムを要因としたEC値が下がり他の植物の侵入を許し、クロマツの生育域が狭くなっていくのも納得できる。

緑泥石から土の形成を考える


ただそうなると、三保松原等のマツの景観が維持されているのは不思議に感じるが、この疑問に関してもマツと日本人の話題があって面白い展開が待っている。

この話は長くなるので次回以降に触れることにする。


余談だけれども、クロマツにとって外生菌根菌が重要であるならば、人為的に定植する際にマツの根への菌摂取も重要になるわけで、海岸の防風林の形成の際にマツをただ定植するだけではダメらしい。


そういえば以前海岸で


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このような景色を見たことがあり謎だったが、これはマツの定植後に保護する為のものだと知った。