高槻米の米粉「清水っ粉」からできた米粉めんを頂いたの記事で記載したが、今年の物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の作業の確認を行った。

今年の稲作で最も気になった事が、




中干しなしの田の水が澄んでいるの記事で触れた内容の田にイネ以外の草が一切生えていなかったということだ。

実際に行った管理作業を確認したところ、除草作業は田植えの2週間後に一度行ったのみで、その後はジャンボタニシの卵の駆除で田を歩いたぐらいで、それ以外は一切放置だったとのこと。

※ジャンボタニシの卵の駆除は土の上を歩いたのみで、除草作業目的ではない。


この報告により、中干しなしにすることで天敵を集め、その天敵が水草に何らかの影響を与えた可能性が高くなった。




ここで更に挙がった話題として、



ホタルイのような草がそもそも居ない環境なのでは?ということだった。


ここで一つ頭に浮かぶのが、一枚の田だけやたらとイヌビエらしき草が生えているの記事で触れたイネの強力なアレロパシー物質があるということ。



イネの根から周辺の草に対して、発芽抑制をする物質を分泌しているという研究報告があり、分泌量はイネ科のヒエが関与している。

モミラクトンの分泌量の増加を追う


田植え前から地域の田で目に付くところは大体観察したが、



冬場に荒起ししていて、表面にヒビ割れが多かった田程、田植え後に多様な草が生えた傾向にある。

乾土効果について考える



物理性の向上 + レンゲ + 中干し無しの稲作の田では、田植え後のイネの発根を活発にする事を主目的にして物理性の向上を行っているため、イネから分泌される阻害物質の量が多くなり、周辺の草の発芽がなし、もしくは遅れる事によって、



田に集まったオタマジャクシやタニシが若芽を食べて、イネ以外の草がない状態になった。




中干しを行うメリットの一つに水草の成長を抑えるという話があったが、今年の観測から中干しによって水草の成長を促進させる可能性があることがわかった。

それに伴い、中干しを行うことによって、除草作業のコストが増え、除草剤を利用してしまったら、天敵がいなくなり殺虫剤のコストが増加することが確定となった。



田からはじめる総合的病害虫管理の記事でも触れた通り、物理性を改善した田が周辺に与える良い影響は計り知れないものがある。

この状況に対して、頭が凝り固まってしまった自称感と経験を大事にするベテラン農家たちによって、環境に良くて利益率も高い栽培ができない現状がある。


具体的には、水路を強制的に止められたり、中干しをしろという圧力がある。


そんな中でとりあえず出来ることは、イネの発根促進を目的とした物理性の改善だろう。

周辺は年々栽培が難しくなる猛暑日の増加で栽培できなくなっていくだろうから、周辺の落ち目に足を引っ張られないように自衛しておくことが大事になるはずだ。

肥料としてのヤシャブシの葉は養分以上の肥効があるかもしれない


余談


ホタルイのような細い草は、収穫の時期に機械に絡み、労力が増えてしまうため、人件費が増えてしまう。