前回までのあらすじ

土壌分析の結果である値が極端に高い場合、

それを緑肥をかますことで改善を試みるとして、

緑肥に過剰な養分を吸わせて、その緑肥をすき込むと、

結果的に過剰な養分は土に還ってしまうのはないか?


それに対して、

吸収された養分が体内でどのように変化し、

それが土壌の鉱物と接することでどのようになるのか?


そのような視点で見ると、

高EC(硝酸態窒素が多い)の場合は団粒構造の一部となるんだろうな。

というところまでが前回の話

余分な養分は緑肥に吸わせろ。高ECの場合


今回はリンの話




リン酸は植物体内で主に

・細胞膜のリン脂質

・ATP等の電子を蓄える分子

・タネに貯蔵されるために合成される有機態リン酸

の材料として利用されている。

細胞膜由来のリン酸肥料の使いどころはどこだ?

植物は水から得た電子をどうやって蓄えている?

鶏糞の中にある有用だけど厄介な有機態リン酸


植物体内と書いたけれども、

リン脂質とATP等は動物や微生物でも共通で使用されている。



リン脂質は細胞が細胞らしく中と外を区別する際に重要で、

細胞膜はリン脂質で覆われているので、相当量リン酸が使用されている。


リン脂質はざっくりと言うと、

脂肪酸という有機酸にリン酸が付いている形状となるので、

細胞膜が土壌で分解されつつ土へと還る場合、

これは前回登場したPEONと近いものと考えて良いだろう。


となると、


土壌のアルミニウムが腐植を守る


断片は土壌の鉱物との吸着により、団粒構造を形成すると考えて良いだろう。

粘土と結合することにより有機物は安定化し分解されにくくなる。


あとは穀物あたりがタネに蓄える有機態リン酸となり、

そのタネを鳥等が食べ、土壌の外に持ち出す。


どちらも栽培で悪影響を与える要因を除去することにつながるので、

リン酸においても緑肥すき込みでそのまま土へと還るということはない

という予想を立てることができた。


リン酸の除塩が得意な緑肥といえば、


夏といえばヒマワリの下で起こっている土壌の変化


タネの中にリン酸を溜め込んで、

そのリン酸を畑の外に持ち出すという観点から見れば、


栽培と畜産の未来のために


エンバク等のイネ科。

緑肥ではないけれども、タネを確実に収穫するという観点から見ると、


長野の栄村小滝集落の米づくり前編


作と作の間に稲作をかますというのも有効なのだろうなと。

稲作だと栽培期間中に水を張って、土が締まるので、

ムギあたりが有効なのだろうな。


あとはムギが高く売れるか?だ!


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