妻が食料品店で八女産のミカンを購入してきて、八女はどこらへんにあって、八女で穫れるミカンは美味しいの?という話題が挙がった。
先に個人的な見解を挙げると、日本のミカン栽培で上位三位以内に入る適地だと予想している。
何故そう思うのか?を丁寧に見ていこう。
八女は九州の福岡県南部で久留米の右側あたりにある地域で、
航空写真で見ると山が多い地域となっている。
八女はシトラスベルトと呼ばれる緯度で見た気候の視点でのカンキツ栽培の適地に含まれている。
この地域が何より興味深いのが、お茶の品質日本一を輩出するところは緑泥石帯の記事で触れたが、三波川変成帯ではないが緑泥石帯であるということだ。
青い石が出る園地は良いミカンが出来るという言い伝えの記事で触れた良い園地の条件を満たしている。
青い石が出るのであれば、降水量がどうであれ、土が仕事をしてくれる状態であるのは間違いないので、降水量が適切でなかったとしてもどうにかなる。
※イラスト:愛媛のカンキツ栽培から
あとは日射量で、ミカンの二大産地である和歌山の下津と愛媛の八幡浜(どちらも緑泥石帯)と比較すると海から遠いという条件があるけれども、この条件はどれ程重要なのか?ということが気になる。
ここらへんは三波川変成帯の南に位置する秩父帯や四万十帯で穫れるミカンと比較すれば見えてくるはず。
個人的には日射量よりも土質の方が重要だと予想している。
三波川変成帯の南部に位置する地域(有田や西予)では石灰岩を主の母岩とした土質であり、緑泥石を主とした土質と比較して根のストレスが大きすぎる。
青い石の言い伝えがある以上、ミカンが石灰岩を主とした土質を好んでいるとは思えない。
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