以前、世界ジオパークである山陰海岸ジオパークの玄武洞と浦富海岸を訪れた。
これらの個所は地質系で各地を周り始めたばかりで、拠点で書籍を購入する習慣がなく、今思えば残念に思う。
先週の日曜日にふと思い立って、山陰海岸ジオパーク宛に下記のページでダウンロードできるガイドブックを売ってくれないかとお問い合わせをしてみた。
※玄武洞から何を得たか?という内容を添えて
そうしたら、山陰海岸ジオパークと他のジオパークの活動の為にと、
山陰海岸ジオパークのガイドブックとマップ集を送って頂くことになりました。
早速、諸々の内容に目を通していたら、兵庫県豊岡市の竹野海岸から東に少し進んだところにグリーンタフがとても綺麗に観察できる個所があるという記載を発見した。
グリーンタフという記述を見て、いても経ってもいれなくなくて、(妻が)急遽宿をとって、竹野海岸に行ってきた。
この話を進める前にグリーンタフについて触れておくと、グリーンタフは海底火山もしくは火山灰が海に降り積もって、海の作用によって火山灰の鉄を含む鉱物が緑色になったものでこれらの石を緑色岩、もしくは緑色凝灰岩と呼ぶ。
緑色岩といえば、土作りに非常に重要であると捉えている岩であるため、グリーンタフを体感出来る場所であれば、すぐにでも行ってみたい。
大阪から新名神→舞鶴自動車道→北近畿豊岡自動車道を経て、
竹野海岸に到着した。
この看板を右側(東側)に車で15分程走ると、
青島と呼ばれる特徴的な色の岩場に到着した。
更に海に寄ってみると、
海水に浸っているところが綺麗な緑色ではないか!
ここの石を拾ってみると、
それはもうとても綺麗な緑色だった。
この石が割られているものもあったので、拾って断面を見てみたら、
錆びた鉄のような色になっていた。
緑色凝灰岩が海の作用によって鉄が緑色になっているのであれば、断面が錆びた鉄のようだというのは当たり前か!
グリーンタフがこんなにもわかりやすく観察できたことに感動した。
山陰海岸ジオパークの推進協議会の方、本当にありがとうございました。
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読み物
鹿野和彦 総説 グリーンタフの層序学的枠組みと地質学的事象 地質学雑誌 第124巻 第10号 781-803ページ 2018