
土が黒くなる要因は何だ?の記事の続き。
明らかにふかふかして黒くなった田の土(右)と、そうでない土(左)を採取して土壌分析を行ったところ、ふかふかでない土の方が腐植の量が多かったという結果が返ってきた。
この内容に関して、ふかふかや黒さの要因は腐植由来ではないのか?
それとも分析法に関して何か見落としていることはあるか?という事を抑えておく必要がある。
というわけで検索をしてみたところ、

JAの資料で水稲:採土は「荒おこし~代かき前」の圃場がやや乾き気味の時に採土して下さいと記載されているのを見かけた。
~土壌分析を行うにあたって~ 土壌分析のサンプルのとり方 - JA
今まで何度も見ていたのだろうけれども、実際に疑問が生じるまで気にしないという事はあるよね。
自分の未熟さを感じる事が多いなと痛感する。
園芸(畑作後)には収穫後と記載されているのに、水稲では荒起しを記載しているという事は、荒起しに土壌分析の正確さを増す上で重要な要素があるに違いないということで考えてみることにした。
荒起しと聞いて真っ先に頭に浮かぶのが酸化還元電位だろう。
荒起し前の土は酸化還元電位が低い状態になり土は還元している。
この状態の土を採取して分析の為にふるい分けをした時に土は酸化されるわけで、この時に腐植もしくは有機物に何らかの影響を与えている可能性が有るのだろうか?
考えられる事として、腐植や有機物の酸化分解と酸化鉄(Ⅱ)の酸化時の鉄の沈殿時に腐植を巻き込んで紛失するという事がありそうだ。
上記の事が起こっていたとすると、当然ながらCEC(保肥力)の数値も下がる。
ここらへんの事を明確にするためには、荒起し、もしくは

レンゲ刈り取り後の土の採取をして改めて土壌分析を行う必要がある。





